幸せホルモンの「セロトニン」実は腸から9割出ている!?

2017.04.28

幸せホルモン「セロトニン」を増やそう

ちょっとしたことでイライラしたり、落ち込んでしまう。なんだか自分が嫌になりますが、それはあなたの体内で「セロトニン」が不足しているせいかもしれません。
セロトニンは別名“幸せホルモン”などと呼ばれ、精神を安定させる働きを持つ、神経伝達物質の1つです。
セロトニン不足はうつ病や不安障害などの原因の1つと考えられ、抗うつ剤の中にはセロトニンを増やす作用を持つ薬もあります。
健やかな生活に欠かせないセロトニンですが、実は腸内から9割のセロトニンが分泌されていることはあまり知られていません。今日は私たちの生活に欠かせないセロトニンの働きと、どうすれば増やすことができるのかをご説明します。

セロトニンは腸から9割出ているけれど…

幸せホルモンと呼ばれることも多い「セロトニン」は、怒りホルモンの「ノルアドレナリン」や、快楽ホルモンの「ドーパミン」とあわせて、三大神経伝達物質の一つです。

人間の体内にあるセロトニン量はわずか10mg。少なく感じますが、この10mgのセロトニンが、体に様々な影響をもたらしてくれます。
セロトニンの主な役割は気分のコントロールと思いがちですが、実は気分のコントロールに関係するのは、脳でつくられるセロトニンで、その量は全体のわずか1〜2%。残りは止血作用が主な役割となる、血液中の血小板の中で作られるセロトニンが8%。
残りの約90%はなんと腸内でつくられるといわれています。

大部分が腸内でつくられているセロトニンですが、では腸内環境を整えれば気分の安定が向上するのかというのは、まだ明らかになっていません。現在の研究では、脳のセロトニンと腸のセロトニンの関係はまだしっかりと解明されていないのです。
では腸内のセロトニンがどのような働きをするのかというと、腸のぜん動運動を制御します。腸内で生成されたセロトニンは脳内に直接運ばれませんので、脳で不足したセロトニンを腸内のセロトニンで補うことは、できないといわれています。

気持ちを整えるためのセロトニンの増やしかた

現時点では腸内から出るセロトニンが幸福感につながっているとはいえないものの、脳内のセロトニンは、様々なアプローチで増やすことができることがわかっています。
今回は代表的な方法を3つほどご紹介します。

1 日光に当たる
セロトニンの分泌には日光時間が関係していることがわかっています。
近年では「冬季うつ」などと呼ばれる「季節性情動障害」も有名になっていますが、冬場の日照時間が短い間にうつになる方には、日光量の減少が関係しているといわれています。
1日1回は意識して外出し、日の光をしっかりと浴びるようにしましょう。

2 運動習慣を身につける
適度な運動は脳の血流を増加させて、神経を活性化させてくれます。
運動にも様々な種類がありますが、ダンスやウォーキングなどのリズム運動が良いとする報告や、水泳やランニングなどの有酸素運動が良いとされる報告などさまざまあります。
ご自身が楽しんで継続することが大事なようですが、サッカーやバスケットボールなど競技性の高い運動は、かえって脳が疲弊してしまうこともあるようです。

3 感情を動かす
意識的に感情を使い、脳を活動させることもセロトニン分泌には有効です。
脳を動かすとは、喜怒哀楽の感情を引き出すことで、感情を豊かにするとセロトニン神経が活性化されやすくなります。
他人とコミュニケーションをとったり、映画や小説などで感動したりする経験により、セロトニン神経が活性化されるのです。

生活習慣の見直しがセロトニン量アップの鍵

誰もがストレスを抱えている時代。つい気持ちがふさぎこんでしまうこともあるでしょう。そんなときは脳内のセロトニンが不足している可能性があります。
自分の生活習慣を振り返り、規則正しい生活には何が欠けているのか考えてみると、セロトニン不足も自然と解消されるかもしれません。

<参考>
セロトニンにはどんな作用があって、どうすれば増えるのか
セロトニン神経系

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