• TOP
  • 腸活レシピ
  • スッキリお通じに「おなら」の出るレシピ!:さつまいもとブルーチーズのグラタン

スッキリお通じに「おなら」の出るレシピ!:さつまいもとブルーチーズのグラタン

さつまいものおいしい季節。焼きいもは大好きだけど、「おなら」は困る……と、さつまいもを食べるのを控えている人は多いかもしれません。

しかし、この「おなら」こそが、さつまいもが腸の健康に役立つ証し。特にお通じにお悩みの方には、積極的に食べていただきたい食材なのです。

今回は、食物繊維の不足による便通異常が気になる方にオススメしたい、さつまいもを使った手軽に作れる食物繊維たっぷりなグラタンのレシピをご紹介します。

「さつまいもを食べるとおならが出る」理由とは?

便秘解消のために「おなら」を出そう!:さつまいもとブルーチーズのグラタン

さつまいもを食べるとおならが出やすくなる原因は、大きく2つに分けられます。

①ガスを発生させやすい

さつまいもには100gあたり2.2gと、多くの食物繊維が含まれており、この食物繊維は大腸の腸内細菌の栄養源となります。食物繊維が分解されるとき、二酸化炭素などの多量の腸内ガスが発生するため、「おなら」が出やすくなります。

②腸のぜん動運動を活発化させる

食物繊維には、腸のぜん動運動を促す作用もあります。さらに、さつまいもは米や小麦に比べると消化吸収が遅いため、ぜん動運動量が多くなるのも特徴です。ぜん動運動が活発になるとガスも多く発生して「おなら」が出やすくなります。

このように、①も②も、腸の働きが活発になった結果、「おなら」が出やすくなった……という因果関係なのです。

さつまいもの「おなら」は臭くない?
皮ごと食べてスッキリ!

しかし、いくら腸が活発になるとはいえ、おならが出るのは困る、と思われるかもしれません。実は、さつまいもを食べた後にでるおならはあまり臭わないと言われています。さつまいもを消化するときに発生するガスの種類は炭酸ガスで、あのにおいの素になるアンモニアなどがほとんど含まれていないからです。

おならが臭う大きな原因のひとつは、肉などの動物性たんぱく質や脂質を分解したときに発生する、窒素化合物や硫黄酸化物などのガス。肉類の食べすぎなどで臭いおならに困っている人こそ、さつまいもを食べて腸内環境を整えると良いと言えるでしょう。

便秘解消のために「おなら」を出そう!:さつまいもとブルーチーズのグラタン

もちろん、腸が活発になることで、便通改善にも大きな期待が見込めます。特に、さつまいもの皮に含まれる「ヤラピン」という成分は、腸のぜん動運動を促す作用があるので、便通改善にはさつまいもを皮ごと食べるのがおすすめなのです。

そこで今回は、さつまいもを皮ごと食べられるメニューをご紹介。おもてなしにも活躍する、簡単なのにおしゃれでおいしい一皿です。

■材料(2人分)
さつまいも……1本(約400g)
長ねぎ……1/2本
しめじ……1/2パック
ベーコン……50g
生クリーム……200ml
ブルーチーズ……80g
サラダ油……大さじ1
塩、こしょう……適量

■作り方
①さつまいもは3~5mm程度の薄切り、長ねぎは斜めに薄切り、しめじは軸を落としてほぐしておく。ベーコンは5mm幅の短冊切りにする。

便秘解消のために「おなら」を出そう!:さつまいもとブルーチーズのグラタン

【ポイント】
さつまいものでんぷん質でソースに
とろみをつけるので、水にさらさず使います。
変色しやすいので、使う直前に切るようにしましょう。

②耐熱容器にさつまいもを並べ、塩・こしょう少々を全体にふりかける。ふんわりとラップをかけ、500Wの電子レンジで2分ほど加熱する。

便秘解消のために「おなら」を出そう!:さつまいもとブルーチーズのグラタン

【ポイント】
火の通りにくいさつまいもだけ、先にレンジで加熱しておきます。
つまようじがすっと刺さるくらいになっていればOK。
塩・こしょうで下味をつけるのを忘れずに。

③フライパンにサラダ油、ベーコンを入れ中火で熱する。焼き色がついたら長ねぎ、しめじを加え、塩・こしょう少々をふってしんなりするまで炒める。

便秘解消のために「おなら」を出そう!:さつまいもとブルーチーズのグラタン

【ポイント】
ベーコンの脂も調味料のひとつ。焼き色がつくまでしっかり炒めましょう。

④②の上に③をのせ、生クリームを回しかける。

便秘解消のために「おなら」を出そう!:さつまいもとブルーチーズのグラタン

【ポイント】
今回は1人分ずつ盛り付けましたが、大きな耐熱容器で一度に焼いてもOKです。

⑤ブルーチーズをちぎってまんべんなく載せ、200℃のオーブンで約20分、またはトースターでこんがりと焼き色がつくまで焼いたらできあがり。

便秘解消のために「おなら」を出そう!:さつまいもとブルーチーズのグラタン

【ポイント】
ブルーチーズはさつまいもと相性抜群。
ない場合は、ピザ用チーズなど他のチーズでもおいしく作れます。

乳製品で便通改善作用アップ!
甘み×塩のハモーニーがクセになる! 

便秘解消のために「おなら」を出そう!:さつまいもとブルーチーズのグラタン

さつまいものほっくりした甘さと、ブルーチーズの独特な塩気が相性抜群! ベーコンやきのこからもうま味が染み出して、味わい深い一皿になっています。

ホワイトソースを作らず、生クリームを回しかけるだけなのでとても簡単。味付けも塩・こしょうのみとシンプルなので、料理が苦手な人でも気軽に作れます。見た目が華やかなので、パーティーメニューの一皿にもおすすめです。

便秘解消のために「おなら」を出そう!:さつまいもとブルーチーズのグラタン

ブルーチーズや生クリームなどの乳製品にも、便通改善におすすめ。乳製品に含まれる炭水化物のほとんどは乳糖という成分。乳糖は腸内細菌に分解される際、腸のぜん動運動を高め、便を柔らかくする働きがあります。

乳製品などの動物性たんぱく質をとりすぎると、臭い「おなら」の出る原因にもなりますが、さつまいもと組み合わせることで腸内細菌のバランスを保ち、便通改善効果アップに期待できるでしょう。

秋~冬にかけて、さつまいもが熟成されておいしくなる季節です。「おなら」を恐れず旬のさつまいも食べて、腸を活性化させたいですね。

便秘解消のために「おなら」を出そう!:さつまいもとブルーチーズのグラタン

【参考文献】
「Q さつまいもを食べるとなぜ「おなら」がでるのですか?」(日本いも類研究会WEBサイト「おいもQ&A」)
「サツマイモを食べ「プッ」なぜ?」(JAグループ福岡WEBサイト「アキバ博士の食農教室『食の知恵と文化』」)
「牛乳が便秘解消によいのはなぜ?」(日本乳業協会WEBサイト「乳と乳製品の知識 Q&A検索」)

このレシピの監修者

author image

よしもとこゆき

世界にもっと、「おいしい」魔法を広めるため、レシピ開発やスタイリング、飲食店プロデュースなど食に携わる仕事を中心に、デザインやイラスト、コラムの執筆など幅広く活動中。http://table411.net/

  • 腸内細菌研究の内藤裕二先生に聞く
pagetop