夏に発生しやすい室内のカビ。繁殖条件の1つを封じて、効果的に防ごう!

今年もジメジメした梅雨の季節がやってきました。なんだか家がカビ臭い。部屋の隅に黒いシミがある。そんなときは注意が必要です。いつの間にか、家の中に「カビ」が大量発生しているかもしれません。

カビは家の寿命を短くするだけでなく、アレルギー疾患の原因になることもあります。そんなやっかいな夏場のカビは、どうすれば防ぐことができるのでしょうか。カビの特徴や発育条件、さらにはカビ対策の具体的な方法を調べてみました。

水回り以外でも!
カビの生えやすい意外な場所とは?

夏に発生しやすい室内のカビ。繁殖条件の1つを封じて、効果的に防ごう!

そもそも家のどこにカビは発生するのでしょうか? 一般的にカビをよく目にするのは、「浴室」「脱衣所」「キッチン」「トイレ」などの水回りです。湿度が高くなりやすく、カビの養分(ゴミやホコリ)も多いことから、水回りはカビにとって最も増殖しやすい環境と言えます。

ただし、湿気の多い梅雨の時期は、水回り以外にも注意が必要です。クローゼットや布団を収納している押し入れなど、家の中で風通しが悪く、日が当たらないような狭く暗い場所は、カビが発生しやすい場所として覚えておきましょう。

夏に発生しやすい室内のカビ。繁殖条件の1つを封じて、効果的に防ごう!

また、意外と見逃しがちなのが、玄関です。雨にぬれた傘や靴などを玄関に置きっぱなしにしていると、玄関の壁や天井にカビが出る場合があります。いつも使っているマットレスや布団も要注意。梅雨の時期は外に干すことが少なくなるため、知らない間にカビが生えてしまうことも多いそうです。

カビが発生し、増殖する4つの条件とは?

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カビは以下の「4つの条件」がそろったときに増殖します。

・酸素
カビは酸素を必要とする好気性の微生物。無酸素状態では生物として活動できなくなるのですが、死滅するわけではありません。酸素のある環境に戻ると、再び活動しはじめます。

・温度
家の中に発生するカビは、気温が0℃~40℃の環境で発育します。カビの増殖に最適な温度は25℃~28℃。80℃・30分以上で加熱すると、一般的なカビは死滅すると言われています。

・栄養
カビは微生物の一種なので、エサとなる養分がない環境では生存できません。ただし、カビは住宅内部にある食べカスやホコリ、汚れなど、あらゆる物質を栄養とすることができます。

・水分(湿度)
カビは水分が多い環境ほど、よく発育します。家の中の湿度が60%以上になると活発になりはじめ、80%以上で一気に増殖する性質があります。

上記の条件から分かるように、カビの生存し繁殖しやすい環境は、人間が過ごす家の中に数多くあるのです。しかし4つの条件がそろわないようにすれば、とくに「湿度」を60%以下に下げると、カビの発生・繁殖を防ぐことができます。

カビを防ぐには、まず家の中の湿度を知ろう!

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では、どのようにして家の中の「湿度」を60%以下にすればいいのでしょうか? まずは「湿度計」を使って、家の中の正しい湿度を把握しましょう。

湿度によって肌から感じる温度は変化するので、気温と湿度、両方が計れるタイプがおすすめです。梅雨特有の相対湿度が高いときは除湿機を使い、夏場など気温も相対湿度も高いときはエアコンを使うと、より効果的に除湿することができます。湿度計を確認しながら、湿度40~60%の範囲内に収まるようにしましょう。

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ちなみに、除湿機には「コンプレッサー式」と「デシカント(ゼオライト)式」があります。一般的に「コンプレッサー式」は気温の高い夏の除湿に向いています。一方の「デシカント式」は気温が低い環境でも除湿能力があまり落ちません。

もちろん除湿機を購入せずとも、エアコンで除湿することも可能です。エアコンの除湿機能には弱冷房運転で除湿する「弱冷房除湿(ドライ)」と、温度を下げて除湿した空気を温め、温度を下げずに除湿できる「再熱除湿」とがあります。

除湿期やエアコンの除湿機能の違いを踏まえたうえで、自分の家にあった除湿方法を選ぶようにしましょう。

適度な湿度をキープすることで、カビの発生を抑えることができます。清潔な気持ちのいい家で、これからやってくる暑い夏をがんばって乗り切っていきましょう!

【参考文献】
「カビって何もの?」(大阪健康安全基盤研究所WEBサイト)
「1.カビとは」(文部科学省WEBサイト「カビ対策マニュアル」)
「No.4 湿度管理(湿度の目安は40~60%)」(東京都福祉保健局「健康・快適居住環境の指針」)
「省エネQ&A 弱冷房除湿と再熱除湿の違いは?」(中小機構「J-Net21」)

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