おならが臭い! そのとき腸の中で起こっていること

おならが臭いのには理由がある!

便秘や下痢でもないのにおならが臭い……。昨日と今日で、ニオイが全然違う! そんな謎のおならのニオイに悩んだことはありませんか? 健康のバロメーターともいわれる腸。おならが臭くなるなどのニオイの変化は、健康状態を知らせてくれる腸からのサインかもしれません。

今回は、臭いおならが出るときに、腸の中でどんなことが起こっているのか、解説していきましょう。

臭いおならの原因は3つ

そもそも、なぜおならにニオイがつくのかご存知でしょうか? おならの主な成分は、窒素ガス、水素ガス、メタンガス、二酸化炭素など。おならの9割を占めるこれらの成分は、無臭性です。

イヤなニオイの原因となっているのは、これに混ざる臭気ガス。腸内環境が乱れると、アンモニアや硫化水素、インドールやスカトールなどの臭気ガスが発生し、これらのわずかな成分がおならに混ざることによって、おならが臭くなってしまうのです。

そんな臭気ガスが増えて、おならが臭くなってしまう原因は、主に3つ。早速、それぞれの原因を詳しくみていきましょう。

原因1:腐敗臭は有害菌の増殖

卵や肉といったたんぱく質中心の食生活を続けていると、それをエサにしている有害菌の割合が増え、腸内フローラの乱れを引き起こします。これが、おならが臭くなる原因のひとつです。

有害菌が動物性たんぱく質を分解するときには、先ほどの臭気ガスが発生します。さらに、それらの有害なガスが腸の働きを抑制して、便秘を引き起こしてしまうことも。

便秘気味になると便が腸内に長くとどまることになります。すると有害菌が増えて、さらに臭いガスを発生させてしまうという、悪循環に陥ってしまうのです。

原因2:硫黄臭さは食べ物が原因

便秘もしていないのにおならが臭い。そんなときは、食べたものが原因でおならが臭くなっているかもしれません。玉ねぎやにんにくなど、硫黄分が多く含まれたものをたくさん食べたあとは要注意。

硫黄分は、おならを臭くしてしまうこともあるため、これらの食材を多く摂取した翌日には、一時的におならが臭くなる傾向があるのです。

原因3:まれに病気の可能性も……

おならのニオイは、体調の変化や病気によっても変わってきます。食生活の変化がないのに臭いおならが長期的に出る場合などは、何らかの病気の可能性もありそうです。

膵臓の疾患や直腸がんがある場合は、特に強い臭さを生じるといいます。病気などによる便秘で、腸内に便がとどまる時間が長くなると、便のニオイは強くなっていき、それにともないおならのニオイも強くなるためです。未消化のたんぱく質はアルカリ性のニオイ、吸収前の炭水化物が発酵したり脂肪が多い便は酸性のニオイ、肉をたくさん食べたときに生じる腐敗臭などのニオイがいつもよりも強くなっていると感じたり、身近な人から指摘されたりしたら、注意しましょう。

おならのニオイがすべて病気に直結するわけではありませんが、ニオイの変化に気がついたときや、臭いおならが長期間続いているときは、早めに医師に相談するようにしましょう。

おならのニオイに敏感になることは健康への第一歩

おならが臭くなるのには、実はさまざまな原因が隠されています。食生活を見直すだけでなく、毎日の体調や、おならのニオイの変化に敏感になることが、腸内フローラを整えて健康に過ごすための、第一歩と言えるかもしれません。

【参考文献】
「Q1-6. 臭いおならが頻発します。なぜでしょうか?」(川越胃腸病院Webサイト 疾患FAQ)
「便秘と食事」「腸内細菌と健康」「食物繊維の必要性と健康」(e-ヘルスネット)
「食物繊維の働きと1日の摂取量」(健康長寿ネット)
「6.便でわかる体の調子」(一般社団法人愛知県薬剤師会 Webサイト 薬事情報センター)

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