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腸内環境改善は「血行対策」から。腸の血行に働きかける3つの方法

「腸内環境の改善」というフレーズを聞いたことがある方も多いことでしょう。腸内環境を改善することは、肥満や糖尿病、動脈硬化症、大腸がんをはじめとする生活習慣病など、さまざまな疾患と密接な関係があります。

これらの疾患の患者の腸内環境は、疾患のない人と比べて著しく差があることが判明していることから、腸内環境を整えることは、ここ数年健康法の1つとして注目を集めています。今回は「腸の血行」にスポットを当て腸内環境を改善する方法を紹介します。

なぜ、腸の血行をよくすると腸内環境が改善されるのか

腸内環境改善は「血行対策」から。腸の血行に働きかける3つの方法

腸のうち大腸は、大きく分けて口に近い方の結腸、肛門に近い方の直腸とに分かれます。結腸は、内臓が詰まっている腹腔をぐるっと取り囲み、さらに腹腔の真ん中を貫く腹部大動脈から複数の動脈が大腸に向かって伸びています。その複数の動脈と腸をつまぐのが、腸動脈です。これらの動脈は、大腸で消化吸収した栄養を全身に運ばれ、私たちの生命維持に大きな役割を果たしています。

腸の周りにはこのように、血管が張り巡らされているため、腸の血行をよくすることは腸の動きにも、大きな影響を及ぼします。血行が促進されると、便秘の改善、免疫の活性化が期待できます。さらに、血行と自律神経は密接な関係がありますので、腸の血行がよくなることで自律神経のバランスが整い、ひいては腸内環境が改善されるといわれています。

腸内環境改善方法 その1:腸もみマッサージ

腸内環境改善は「血行対策」から。腸の血行に働きかける3つの方法

腸の血行を改善する方法として有効なのが、腸もみマッサージです。おなかを手でマッサージして、腸の血行を促します。腸もみは腸内環境を改善するだけでなく、頭痛や肩こりの改善、免疫力のアップが期待できるといわれています。

基本の腸もみマッサージ法

kintre!で過去に紹介した手軽にできる腸もみマッサージを、改めて紹介します。

姿勢:仰向けの姿勢で、足肩幅に開き、両ひざは立てる。リラックスできる時間や、眠る前や起きた直後に布団のなかで行うのもOKです。

順1:おへその上に右手を乗せ、左手を添えて時計回りに5回、小さな円を描くように動かします。その後、おなか全体に大きな円を描くように動かし、5回大きな円を描きます。小さな円・大きな円ともにそれぞれ1周で5秒くらいが目安です。

手順2:右の肋骨の下に両手を添えて、おへその高さまで、下方向へなで下ろします。1回3秒程度で3回を1セットに。次はみぞおちからおへそへ、その次は左の肋骨の下から、下方向へなでおろします。

手順3:右の腰骨のあたりに両手を添え、「下がっている腸を正しい位置に戻す」イメージで、手を肋骨の下に向かって強めになで上げます。右側、中央、左側の順で、1ストロークで3秒、3回を1セットに行います。

また、「小腸もみ」「大腸もみ」 をセットで試したい方は、同じくkintre!過去記事の「簡単にできるセルフケア『腸もみ』で、腸内環境の改善を目指そう!」が参考になります。

腸内環境改善方法その2:ツボ押し

腸内環境改善は「血行対策」から。腸の血行に働きかける3つの方法

東洋医学の健康法・ツボ押しも、腸の血行を改善する方法の1つです。腸の血行を促すためのツボは、以下の通りです。

大腸兪(だいちょうゆ)

大腸兪は東洋医学でいう「大腸の腑」と密接なツボで、大腸に関連するあらゆる症状や疾患に関連しているといわれています。

【場所】左右の骨盤の上へりを結んだ線の高さにある第四腰椎棘突起(ようついきょくとっき)の下縁をはさんだ両側にあり、正中線から親指の幅1本半外側です。

天枢(てんすう)

人体を上から「天・地」に二分割したとき、上半身を「天」と呼びます。「枢」は、かなめ(要)という意味で、天枢は直訳すれば「上半身の要」ということになります。

【場所】おへその両側に1つずつあり、おへその中央から親指の幅2本分外側にあります。

大巨(だいこ)

腹部の高く隆起した部分にある大事なツボという意味の「大巨」です。

【場所】「天枢」から、親指の幅2本分、下にまっすぐ下がったところにあります。

どのツボも、やや強めの力でゆっくりと押すことがポイントです。1回につき5~6秒かけてゆっくりと指圧しましょう。

腸内環境改善方法その3:入浴

腸内環境改善は「血行対策」から。腸の血行に働きかける3つの方法

入浴もまた、腸の血行を改善するのに効果的な方法です。皮膚が温められると血管が拡張して血流が増えるので、血行が改善されることが期待できます。

また、ぬるま湯(37℃~39℃)に、10分以上ゆっくりつかると、副交感神経が刺激され精神的な緊張がほぐれます。それに加えて、副交感神経が優位になると腸のぜん動運動が活発化するのです。腸が動くことで、腸内環境の正常化にもつながります。

腸内環境の改善というと大掛かりなことをしないと改善できないというイメージがあるかもしれませんが、今回紹介した方法はどれも日常にてあるに取り入れられるものばかりです。1日の中で数分、腸の血行を意識して生活することが、腸内環境の改善につながりますので、ぜひトライしてみてください。

【参考文献】
「腸内細菌と健康」( e-ヘルスネット 厚生労働省)
大腸について ~はたらきと解剖~」(広島大学大学院 医系科学研究科 消化器・移植外科学)
健康になる!お風呂の効能」(健康の森 日本医師会)
《専門家監修》食事を減らすのはNG? ポッコリおなかを解消する方法(kintre!)

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