前回は、“1回6秒”の筋トレダイエットを成功させるためのコツや必須アイテムについてご紹介しました。今回は、さらに効率的に結果を出すための自宅でのセルフマッサージ法について、6秒筋トレの考案者であり『Salon C』ビューティディレクターの境貴子さんにお伺いしました。ポイントを押さえれば、筋トレ効果がさらにアップするので必見ですよ。
筋トレ「後」に行うと代謝アップ!

そもそもなぜダイエットのために筋トレが必要なのかといえば、筋肉量を増やせばその分基礎代謝がアップし、消費エネルギーが上がるから。また、筋肉は全身の血液を心臓に送るポンプの役割も果たすので、筋力がアップすれば血流やリンパの流れもよくなります。
しかし、せっかく筋トレをしても血液やリンパが流れる通り道がスムーズでなければ、水分や老廃物が溜まり、それがむくみとなって固定化され、太る原因となってしまうのです。
それを防ぐためにも「筋トレにマッサージをプラスすることが大切」だと境さんは教えてくれました。
マッサージをすると筋肉が柔らかくなり、血流やリンパの流れを促して、代謝をアップさせてくれます。ポイントは、筋トレ“後”にリラックスして行うこと。特にリンパ節の要となる部分を中心にやると効果的です。
リンパ節の要となる部分を上から順にアプローチ

リンパ節とは、リンパ管が集中する部分のこと。老廃物などをろ過するフィルターのような役割を果たしています。そのフィルターが詰まらないように、マッサージで定期的に圧をかけてあげるとリンパの流れがよくなるのだそう。
特に多くのリンパ管が集中する5ヵ所を、
1.脇の下
2.デコルテ(鎖骨)
3.そけい部
4.ひざ裏
5.くるぶしのリンパ節
の順にマッサージするのがオススメ。
特に、脇の下は腕を上げたときに、本来凹んでいるもの。ここがぷっくりと膨れているようなら、老廃物が溜まっている可能性大。また、デコルテは鎖骨の上のくぼみ部分を揉んでつまんで押すと、顔や首周辺がスッキリするはずです。そけい部は、骨盤に沿ってさするように流すとおなかや太ももの老廃物が集まって、流れていきますよ。
力加減は、痛気持ちいいくらいを目安にするとよいそう。それよりも強すぎると、次の日に揉み返しがくる可能性があるので注意してみてくださいね。
バスタイムを利用すると◎

もし5カ所のリンパ節すべて行うのが難しければ、1カ所だけでもOK。まずは、自分が気になる部分を気持ちいいと感じる範囲で行ってみましょう。境さんのオススメは、バスタイムを利用すること。
筋トレをした後は少し汗ばみますし、お風呂だったらカラダを温めて血行を促進させながらマッサージできるので、一石二鳥。ボディソープを使えばすべりもよくなり、よりマッサージしやすいですよ。もしお風呂に入れないときは、ボディクリームやオイルを使って寝る前などに行ってみてくださいね。
マッサージをして自分のカラダに触れる時間を持つと、カラダの変化に気がつきやすくなり、自分を大切にしようという気持ちも高くなるもの。すると自然と日々の生活をきちんと整えようという意識も芽生えてきます。筋トレ効果アップはもちろん、ポジティブなイメージでダイエットを乗り切るためにも、ぜひマッサージを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ライター:佐々木 彩子
大学卒業後、商社にて海外貿易業務に従事。その後、株式会社メディアジーンに入社。2011年、女性向けウェブメディア「MYLOHAS(マイロハス)」編集長に就任。2015年よりエキサイト株式会社にて「ウーマンエキサイト」のデスクを担当。出産・育休を経て、フリーランスに。