食物繊維はごぼうの2倍…だけじゃない!知っていますか?おからのトリビア

2019.07.29

豆腐や豆乳などの大豆加工品を作る過程において生まれる大豆のしぼりかす、「おから」にはタンパク質や脂質など、栄養成分が豊富に含まれていることが古くから知られています。その中でも、おからは食物繊維が特に豊富。そして、おからの実力はそれだけではないのです!

トリビアその1:原料の重量よりも多くとれる

食物繊維はごぼうの2倍…だけじゃない!知っていますか?おからのトリビア

豆腐の製造工程では、乾燥した大豆を絞る前に水につけます。水分を含み、重さを増した大豆を絞ったかすがおからになるため、原料である大豆よりも多く排出されます。

その量は乾燥大豆の1.35倍といわれており、約50キロの乾燥大豆から約70キロのおからがとれるといわれています。おからのほとんどは産業廃棄物として処理されていますが、近年ではおからを使ったさまざまな食品が開発され、再利用の方法が検討されるようになっています。

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トリビアその2:食物繊維の含有量がすごい

おからに含まれる食物繊維の含有量は、100g中11.5gです。これはごぼうの約2倍に相当します。また、おからに含まれる食物繊維は「セルロース」と呼ばれる、水に溶けないタイプの食物繊維です。

セルロースは腸の蠕動(ぜんどう)運動を促進する働きがあるため、便秘解消を促します。また、これにより腸内の残留物が排出されることで、大腸がんの予防などにも役立ちます。

トリビアその3:整腸作用だけじゃない!生活習慣病の予防にも

食物繊維はごぼうの2倍…だけじゃない!知っていますか?おからのトリビア

食物繊維の役割は、便秘解消や大腸ガンの予防だけにとどまりません。食物繊維を積極的に摂取することで、心筋梗塞のリスク低下や血中コレステロール値を下げる働きが認められています。さらに、糖尿病・虚血性心疾患などを予防する効果が認められています。

現在、日本には糖尿病患者とその予備軍はそれぞれ1,000万人いると推計されています。また、心筋梗塞や虚血性心疾患含む心不全は日本人の死因の第二位であり、いずれも予防の重要性が強く訴えられています。これらの病気が、おからを摂ることで予防できるのであれば嬉しいですね。

おからを素材とした郷土料理や
加工食品を使って食生活に取り入れよう!

食物繊維はごぼうの2倍…だけじゃない!知っていますか?おからのトリビア
栃木県の郷土料理「しもつかれ」

おからは昔から卯の花という異名があり、また同名の料理も存在します。おからを油揚げや椎茸などと一緒に甘く煮付けたこの料理を一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。

また、日本各地の郷土料理の中には、おからを使ったものも多くあります。おからを野菜や酒粕と一緒に煮た栃木県のしもつかれ、鯛の中におからや野菜を入れて蒸し上げる石川県金沢市の鯛の唐蒸しなどがその代表例です。

食物繊維はごぼうの2倍…だけじゃない!知っていますか?おからのトリビア

最近では、おからをハンバーグの中に混ぜたり、おからを素材としたクッキーやドーナツが商品化されたり、そのヘルシーさに注目した活用の方法が見られます。

また、最近ではおからの欠点である「腐りやすくて長持ちしない」という点を解消するために、おからを乾燥させて粉状にしたおからパウダーも注目を集めています。こちらも、お菓子作りの際に材料に混ぜる活用法が人気です。

おからは日本古来の食品であり、安全に生活に取り入れられます。おからを活用し、健康的な生活に役立てましょう。

【参考文献】
「おから」(『日本大百科全書』『食の医学館』小学館)
豆腐の健康効果」(日本豆腐協会)
「食物繊維の必要性と健康」(厚生労働省 e-ヘルスネット) 
平成28年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省)

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