「おなら」と「げっぷ」は“だいたい同じ”!? おならのニオイを減らすには?

2019.08.29

日常のふとした瞬間に出てしまう「おなら」。誰もが“出なくては困る”生理現象ではありますが、やはりニオイや回数などは気になりますよね。今回はそんなおならの正体と、それを減らす方法について解説します。

そもそもおならの“原料”は「げっぷ」と同じ

「おなら」と「げっぷ」は“だいたい同じ”!? おならのニオイを減らすには?

そもそも「おなら」とは一体何なのでしょうか。

『日本大百科全書』によると、「屁(おなら)」とは「肛門から放出された腸内ガス」のこと。そしてこの腸内ガスの正体は、「約70%は口から飲み込まれたもの」「20%は血液から拡散してきたもの」「残りの10%は、腸内にすむ大腸菌・腸球菌・サルモネラ菌などの腸内細菌の作用によって糖質が発酵してできたもの」とされており、これらのうち約90%がおならとなって肛門から排出されるといわれています。

一方、「げっぷ(おくび・噯気【あいき】)」は、次のように説明されています。

胃内の気体(通常は空気)が口腔を経て体外に逆流する現象

「おくび」『世界大百科事典 第2版』

口から飲み込まれた空気は、このように「げっぷ」として体外に排出される場合もあります。実は「おなら」も「げっぷ」も主な成分は口から飲み込まれた空気で、原料はほとんど同じなのです。

ちなみに、おならの語源は一説によると、「鳴らす」を名詞化した「鳴らし」の頭に「お」を付けたものから転じた女房言葉といわれています。

ニオイの素は、腸内での発酵や腐敗によって生じるガス

「おなら」と「げっぷ」は“だいたい同じ”!? おならのニオイを減らすには?

おならをしたとき、特に気になるのが「ニオイ」。腸内の食べ物が、細菌によって分解・発酵されたり腐敗したりすると、それがニオイの素になるといわれています。

ニオイは食べ物によっても変化し、肉などの動物性タンパク質を多く摂取すると、腸内で「インドール」や「スカトール」といった成分が生成され、ニオイが強くなります。

反対に、糖質や繊維質が多い野菜・芋類などの食べ物は、ほとんどニオイが出ません。ただし、豆類や玉ねぎ、にんにくなどの硫黄分の多い野菜は悪臭の原因になるので、食べ過ぎには注意しましょう。

また、腸内細菌のバランスや、排便状況などもおならのニオイに影響するといわれています。便秘のときは、便と腸内ガスが接触する時間が長くなるため、ニオイが強くなる場合もあります。

おならを減らすには? ニオイを減らすには?

「おなら」と「げっぷ」は“だいたい同じ”!? おならのニオイを減らすには?

おならの回数の多さが気になる人は、原因の大部分を占める「空気の飲み込み」を減らすように意識してみてください。早食いは避け、食事や飲み物を飲み込むときも、空気を一緒に飲み込まないように注意しましょう。よく噛み、ゆっくり食べることが大切です。

また、「ストレス」や「緊張」も無意識に空気を飲み込む原因になります。休息やリフレッシュの時間を適度に取り、なるべくストレスをため込まないようにしたいところです。

さらにニオイの対策としては、肉食中心の食事を避けたり、便秘を改善したり、腸内環境を整えたりするのが効果的。バランスの取れた食生活はもちろん、規則正しい生活、適度な運動、ストレスの解消も、腸内環境を整えるカギになります。

おならを完全に無くすことはできませんが、ちょっとした対策で回数やニオイを減らすことは可能です。今回ご紹介したポイントを参考に、上手に付き合っていきましょう。なお、便秘や下痢をともなうおならや、ニオイの強いおならが長期間続くときには、すみやかに医療機関へ相談しましょう。

【参考文献】
「屁」(『日本大百科全書』 小学館)
「おくび」(『世界大百科事典 第2版』 平凡社)
「おなら」(『日本国語大辞典』 小学館)
「おなら」(「健康ワンポイントアドバイス」 公立長生病院)

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