世界の発酵食品レシピvol.19:アンチョビードレッシングのタコとじゃがいものサラダ

2019.08.20

イタリア料理など西洋の食卓に欠かせない存在であるアンチョビー。家庭で使うにはちょっと難易度の高いイメージのある食材ですが、ドレッシングで手軽に取り入れてみませんか。

おいしいだけでなく、生活習慣病や骨粗鬆症の予防に役立つ栄養素が豊富に含まれています。

DHAやEPAにカルシウム!
アンチョビーには青魚の栄養が凝縮

アンチョビーと言えば、イタリアンレストランのメニューで目にする機会が多いのではないでしょうか。ピザやパスタはもちろん、キャベツのアンチョビー炒めなど、絶妙な塩気とコクを持つアンチョビーはイタリア料理に欠かせない存在です。

世界の発酵食品レシピvol.19:アンチョビードレッシングのタコとじゃがいものサラダ

アンチョビーとは、カタクチイワシの塩漬けをオリーブオイルに浸し、発酵させたもの。魚の発酵食品と聞くと、においがきつかったり、家庭で取り入れるには難易度が高そう……という印象を持つかもしれませんが、そんなことはありません。

アンチョビーは、日本の「しょっつる」やベトナムの「ナンプラー」などの魚醤と似た食材。魚醤と同様に火を通せば生臭さはなくなり、複雑なうま味が料理に奥行きを加えてくれます。

また、青魚の栄養が詰まっているのもアンチョビーの特徴です。哺乳類の体内では合成できない必須脂肪酸のDHAやEPAや、骨粗鬆症の予防につながるカルシウムと、そのカルシウムの吸収をサポートするビタミンDの両方が含まれています。

うま味と栄養が凝縮されたアンチョビーは、調味料感覚で料理に取り入れるのがおすすめです。今回は、作り置きのきくアンチョビードレッシングの作り方をご紹介します。

アンチョビードレッシングのタコとじゃがいものサラダの作り方

■材料(2人分)
タコ(ゆで、または蒸し)…100g
じゃがいも…中2個または大1個(200g)
ゆで卵…2個
スナップえんどう…50g

<ドレッシング>
アンチョビー(みじん切り)…15g
にんにく(みじん切り)…1かけ分
オリーブオイル…40g
玉ねぎ…1/5個
酢…30g
砂糖…小さじ2
こしょう…少々

■作り方
①じゃがいもは皮をむいてやわらかくなるまでゆで、水気を切って一口大に切る。タコは一口大、ゆで卵は縦4等分に切る。スナップえんどうはさっとゆで、へたと筋を取り大きいものは半分に切る。

②ドレッシングを作る。フライパンにオリーブオイル、にんにく、アンチョビーを入れにんにくが色づくまで弱火で加熱する。

世界の発酵食品レシピvol.19:アンチョビードレッシングのタコとじゃがいものサラダ

【ポイント】
アンチョビーは加熱することで生臭さがなくなります。
にんにくからこうばしい香りがするまで加熱しましょう。

③ミキサー(またはハンドブレンダー)に②とドレッシングの残りの材料を入れ、なめらかになるまでかくはんする。機器がない場合は、玉ねぎはすりおろして加え、泡立て器などでよく混ぜる。

世界の発酵食品レシピvol.19:アンチョビードレッシングのタコとじゃがいものサラダ

【ポイント】
ミキサーなどでかくはんする。機器がない場合は、すりおろした玉ねぎを使って
材料を泡立て器で混ぜたり、瓶に入れてよく振ってもOK。

④器に具材を盛り、ドレッシングを添えて完成。

アンチョビーのコクとうま味でサラダがごちそうに!

世界の発酵食品レシピvol.19:アンチョビードレッシングのタコとじゃがいものサラダ

大きめに切った具材の歯ごたえが楽しい、アンチョビー風味のサラダの完成です。

アンチョビーのコクとうま味、玉ねぎの甘さが凝縮した手作りドレッシングは絶品。かけるだけで、いつものサラダがごちそうに変身します。

今回はヘルシーなタコを使いましたが、エビやチキン、ハムなど好みの具材を使ってください。ゴロゴロと大きめにカットすることで、食べごたえがアップします。

アンチョビードレッシングはおいしいだけでなく、栄養も豊富。青魚の栄養にプラスして、玉ねぎに含まれるアリシンには、ビタミンB1の吸収や働きを高めて、疲労回復効果を持続させる効果があるといわれています。

また、骨粗鬆症が気になる人にもうれしいカルシウムとビタミンDも含まれています。オリーブオイルは腸内の滑りをよくして排便を促し、酢はコレステロールの低下を促進。アンチョビードレッシングには、特に女性にうれしい栄養素が豊富に含まれているのです。

なお、作ったドレッシングは清潔な密閉容器に入れて5日程度保存可能。小分けして冷凍保存してもOKです。

栄養たっぷりのドレッシングでサラダのおいしさ&栄養を格上げ。冷蔵庫に常備しておけば、いつでもごちそうサラダを楽しめますね。

世界の発酵食品レシピvol.19:アンチョビードレッシングのタコとじゃがいものサラダ

【参考文献】
「アリシン」(『漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典』 講談社)
「酢酸、食酢」(「『健康食品』の素材情報データベース」 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所)

このレシピの監修者

author image

よしもとこゆき

世界にもっと、「おいしい」魔法を広めるため、レシピ開発やスタイリング、飲食店プロデュースなど食に携わる仕事を中心に、デザインやイラスト、コラムの執筆など幅広く活動中。http://table411.net/

pagetop