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お酒が腸内環境に、悪影響を与える……!?
お酒が好き! というみなさん。実は、お酒の飲みすぎは肝臓だけではなく、腸にも悪影響を与えていることをご存じですか? 腸内細菌叢は第三の臓器と呼ばれるほど、体にとって大事な器官。そこで今回は、アルコールと腸の関係や、腸内環境に優しいお酒との付き合い方などをご紹介していきましょう。
アルコールが腸の健康を損なうのは本当か
「酒は百薬の長」という言葉があるように、古くから、適量のアルコールは健康に良いと親しまれてきました。しかし、長年にわたって大酒飲みの人の腸内フローラには、有害菌が多いことがわかってきました。また、さまざまな臓器に負担をかけることが、わかってきているのです。
これはアルコール代謝で生成する、活性酸素が原因ではないかと考えられており、大量のアルコールは、腸内環境に悪影響を与えてしまうのです。腸の健康のためには、どのようにお酒と付き合っていけばよいのでしょう?
それでもやめられない! お酒を飲むときの心得
体の健康のため、節約のため、とさまざまな理由で普段はお酒を控えているけれど、どうしても断れないお酒の席。そんなときには、腸内環境を整えてくれる働きのある、ピクルスやキムチ、ぬか漬けなどの漬物や、チーズなどを取り入れてみるといいかもしれません。
有用菌にアプローチしてくれる発酵食品を取り入れて、アルコールによって乱れがちな腸内環境を整えましょう。
お酒を飲んだ後、体に優しいものを食べるのも◎
アルコールによって、体内のいろんな器官に負担をかけた翌日は、胃腸に負担をかけない食事にすることも大切です。ステーキや焼肉などの脂の多い食事や、一度に大量に食べて胃腸に負担をかけるような食事の仕方は避け、消化に良いものを摂るよう心がけましょう。
根菜類を使ったものやバナナ、脂の少ない肉の赤身や白身魚など、あっさりとした味わいのものをチョイスしてみてくださいね。また、食物繊維を含みすぎないものを選ぶこともポイント。胃腸に負担をかけることなくいただけますよ。
このほか、胃腸に負担をかけない、柔らかいものもおすすめです。うどん、おかゆ、ヨーグルト、豆腐などを選んで、アルコールで弱った体をいたわってあげましょう。
お酒との付き合いは、ほどほどに
お酒が腸に影響を与えると言っても、禁酒をすることがストレスになり、余計に腸に悪影響を与えることになってしまっては、本末転倒ですよね。
そのため、どうしても禁酒をしなければならないという状況でない限り、一概にお酒がダメ! と言うことではありません。おつまみなどで胃だけではなく、腸に負担がかからないようにしたり、休肝日をつくったり、食事に気をつけてみたりして、お酒と上手に付き合っていくことが大切です。
小さなことからひとつずつ、まずは実践できることからはじめて、腸に優しい生活を心がけてみませんか?