“便秘になりやすい職業”がある!?
すぐに実践できる習慣で、今日から腸を健康に

2018.12.25

便秘や下痢になってしまったとき、身近な病気ゆえに「病院に行かなきゃ」と思い立つ人は少ないのでは? または病院に通う時間が取れず、不調のまま放置してしまう…という方も多いでしょう。そんなとき、この一冊が「かかりつけ医」のような役割を果たしてくれるかもしれません。

腸のスペシャリストが伝授!
今日からできる腸内健康法が満載

『腸寿 長寿な腸になる77の習慣』/松生恒夫著/講談社

『腸寿 長寿な腸になる77の習慣』の著者、松生恒夫氏は腸のスペシャリストとして多くのメディアにも出演し、2万人以上の腸内を見てきた専門医です。松生氏は1960年代以降に食の欧米化が進んだことが日本人の腸の状態に大きな影響を及ぼし、健康を損なっている点に注目しています。

国の難病指定である「潰瘍性大腸炎」や「クローン病」など、炎症性腸疾患と呼ばれる病気があります。いずれも1960年代以前は非常に少ない病気でした。しかし、これらもここ30年で激増しているのです。この疾病は、いずれも若い患者さんに多いという特徴もあり、なかでもクローン病は、10〜20代の若い世代に集中しています。

そこで松生氏は、「腸のコンディションがよい人=健康な人すなわち“長寿=腸寿”である」と、腸の状態を整えることが、身体の健康を保つ上で非常に大切だと提唱。本書は「腸寿」を目指すための、毎日実践できる生活習慣と食生活が多数掲載されています。

本書で心がけたことは“今すぐ、簡単にできること”です。

「まえがき」で語っているように、提案する生活習慣は「朝に水を一杯飲む」「気楽にそぞろ歩きをする」など手軽に始められる事柄ばかりです。

また、各項目がコンパクトに3〜4ページで完結するようにまとめられている点も大きな特徴。読書時間がなかなか取れない方でも、移動時間やそれこそトイレの最中など、スキマ時間にサクサクと読み進められます。

腸によいアロマに、腸に不調が出やすい職業…
腸にまつわるトリビアあれこれ

本書をサクサクと読み進められる理由は、読みやすい生活習慣や食生活の提案だけではありません。腸にまつわる豆知識の数々にも、ついつい引きこまれてしまいます。

例えば、松生氏は腸の動きを活発化するために半身浴を薦めていますが、さらに腸への効果が報告されている香り(!)もあるといい、半身浴でのアロマテラピーも推奨しています。

ほかにも「腸の不調が比較的多く見られる職業」として、業務中ほぼ座りっぱなしの「タクシー運転手」「事務」「IT系」を挙げ、これらの職業は「受診が多い傾向にある」と、職場環境や姿勢も腸の状態に影響していると指摘。

また食生活の提案としては、オリーブオイルやワイン、魚介類、小麦などを多用するのが特徴の「地中海食事法」を和食に取り入れる方法を提案。そのほとんどが、エキストラヴァージンオリーブオイルをスプーン数杯「ちょい足し」するだけという手軽さ!

さらに「腸寿」になるための果物、飲み物、コンビニ食、お酒の飲み方など、幅広くカバーしています。一方で、腸に良いイメージがある食物繊維やヨーグルトの摂り方の注意点もしっかりと解説されています。

このように各章がコンパクトにまとまっているだけでなく、一項目ごとに松生氏の長年の研究に基づいた理論がきちんと展開されているため、納得感・満足感も十分。「あの食事法はどこに書いてあるかな?」と読み返すときも、目次からすぐさま索引も可能。スマホで検索する以上の手軽さに、本書が手放せなくなるかもしれません。

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