世界の発酵食品レシピvol.4:
スペアリブのヨーグルト煮込み

2018.12.27

手の込んだ料理に見えるのに、作り方はとっても簡単。そんなレシピを覚えておくと、忙しい時期に重宝します。今回はヨーグルトを使った煮込み料理をご紹介。手軽に作れるのに、おもてなしやイベントごとにも活躍する豪華な一皿です。

海外ではデザートだけでなく、
食材として料理にもヨーグルトを

ここ最近、多くのメディアで「腸活」という言葉を目にするようになりました。健康のため、日ごろから腸内環境の改善を意識している人も多いでしょう。そんな腸活の中でも「毎朝のヨーグルト」は多くの人が実践している習慣ではないでしょうか。

ご存じの通り、ヨーグルトには「乳酸菌」や「ビフィズス菌」など、腸の健康に有用な菌が豊富に含まれています。そのような腸によい菌を摂ることで腸内環境が整い、便秘の改善や免疫力の向上などさまざまな健康効果があることが分かっています。

ヨーグルト

研究によりヨーグルトの健康効果が解明されたのは最近のことですが、紀元前の時代から、ヨーグルトは健康に欠かせない食べ物として愛されていました。約2500年前のインドのヨガの修行僧の間ではヨーグルト(発酵乳)は「神々の食べ物」と呼ばれ、ギリシャ神話や北欧神話にも登場。ヨーグルトが古くから人々の生活に密接に関わっていたことがうかがえます。

また、ヨーグルトは健康にいいだけでなく、料理をおいしくする働きも。日本では朝食やデザートとしてヨーグルトをそのまま食べることが多いですが、ヨーロッパやアジアの一部では料理にも広くヨーグルトが使われています。今回紹介する「スペアリブのヨーグルト煮込み」もその一つ。ぜひ、普段の料理にも取り入れて、健康管理に役立ててみませんか。

スペアリブのヨーグルト煮込みの作り方

■材料(2人分)

  • 豚スペアリブ…300g
  • 玉ねぎ…1/2個
  • ヨーグルト…100g
  • にんにく…1片
  • 赤ワイン…100ml
  • ケチャップ…大さじ1
  • しょうゆ…小さじ1
  • 塩…ふたつまみ
  • オリーブオイル…大さじ1

【準備】
・玉ねぎは横薄切りに、にんにくはみじん切りにしておく。

①ボウルにスペアリブ、ヨーグルトを入れ、手でもみ込むように全体を混ぜる。20分~1時間冷蔵庫に置く。

【ポイント】
ヨーグルトの乳酸菌が肉の筋繊維をほぐし、やわらかでジューシーに仕上げてくれます。

②鍋にオリーブオイル、にんにくを入れて中火で加熱する。にんにくが色づいてきたら玉ねぎを加え、きつね色になるまで炒める。

【ポイント】
玉ねぎをしっかり炒めることで、ソースのうまみがアップします。

②鍋に①と残りの材料をすべて加え、フタをして弱めの中火で30分煮込んだらできあがり。器に盛り、ヨーグルトを大さじ1杯(分量外)トッピングする。

【ポイント】
脂の多い肉の場合はソースに余分な脂が浮いてくるので、スプーンなどですくって除いてください。

ジューシー&ホロホロ!ヨーグルト効果でプロ級の仕上がりに

ヨーグルトでマリネした肉と材料を鍋に入れたら、あとは煮込むだけ。あっという間に、おもてなしにもぴったりの一皿ができあがりました。

ナイフを入れるとスルッと簡単に骨から肉が外れます。頰張った途端に肉はホロホロと柔らかくほどけ、口いっぱいにジューシーな肉汁が! まるで何時間もじっくり煮込んだような、レストラン級の仕上がりに驚き。ヨーグルトが溶け込んだソースは、コクがありながらもほのかな酸味で後味はさっぱりしています。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、肉の筋繊維をほぐして食感を柔らかくする作用があります。インド料理の「タンドリーチキン」も、ヨーグルトで鶏肉をマリネして肉を柔らかく仕上げています。柔らかくするだけではなく、ヨーグルトの酸味が油っぽい料理もさっぱりとさせるので、ヨーグルトと肉料理は相性抜群の組み合わせなのです。

さらに、最後にトッピングした大さじ1杯のヨーグルトにも秘密が。乳酸菌は加熱することで死んでしまいますが、このように最後にトッピングとして追加することで生きた菌も摂取できます。乳酸菌で腸内環境を整えれば、肉料理をたらふく食べても安心ですね!

 

【参考文献】
森毅「発酵乳(ヨーグルトなど)などに用いられる乳酸菌の機能」(『乳酸菌の保健機能と応用』上野川修一 監修/シーエムシー出版)

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