肌寒い時期にピッタリの、おなかを中から温めるピリ辛スープです。酸辣湯の味の決め手である「酸(酸味)」と「辣(辛味)」を、もずくとキムチで味付けするのでとても簡単に作れます。キムチの乳酸菌&もずくの食物繊維で、腸内環境を整える効果も!
腸の健康を意識するなら
「非発酵キムチ」ではなく
「発酵キムチ」を選ぼう
白菜などの野菜と唐辛子、にんにくなどを漬け込んで発酵させた韓国の漬物「キムチ」は、日本でもすっかりおなじみの食材です。発酵食品であるキムチは、日本のぬか漬けと同様に乳酸菌が多いことで知られていますが、ぬか漬けは「ぬか」を洗い流してから食べるため多くの乳酸菌が失われてしまいます。一方、キムチは漬け込みダレ(ヤンニョム)ごと食すので、より多くの乳酸菌を摂ることができると言われています。
ところで、日本で市販されているキムチには熟成を抑えた「非発酵キムチ」が含まれていることをご存じでしょうか。通常、キムチは熟成が進むにつれ酸味が強くなりますが、その酸味が苦手な人も少なくないため、マイルドな「非発酵キムチ」が販売されるようになったそうです。
腸の健康を意識してキムチを食べるなら、乳酸菌がたっぷり含まれている「発酵キムチ」を選びましょう。見極める目安のひとつは、韓国直輸入品を示す「キムチくんマーク」。このマークがついている韓国産のキムチはすべて「発酵キムチ」なのです。
キムチともずくの酸辣湯の作り方
■材料(2人分)
- 豚薄切り肉(スライス)…50g
- キムチ…50g
- もずく酢…1パック
- 絹ごし豆腐(小)…1パック
- とき卵…1個分
- 水…400ml
- 鶏がらスープのもと(顆粒)…小さじ2
- しょうゆ…大さじ1
- 塩…ひとつまみ
- こしょう…少々
- 片栗粉…大さじ1
- パクチー、小ねぎなど(あれば) 適量
①豚薄切り肉は5mm程度の細切り、豆腐は1cm程度のさいの目切りにする。
②鍋に水、鶏がらスープのもとを入れて中火にかけ、煮立ったら①を加える。豚肉がくっつかないよう菜箸などでほぐし、再沸騰したら、しょうゆ、塩、こしょう、キムチを加え、もずく酢を汁ごと加える。
【ポイント】
もずく酢を汁ごと使うことで、酸味が加わり味付けが簡単に!
③大さじ1の水(分量外)でといた片栗粉を加え、よく混ぜる。再沸騰したらとき卵を注ぎ入れ、ひと混ぜして卵がふんわりしたら火を止める。器に注ぎ、あれば小口切りにしたパクチーや小ねぎを飾ってできあがり。
【ポイント】
片栗粉でスープにとろみをつけてからとき卵を加えると、
卵がふんわりきれいに仕上がります。
Wの食物繊維&冷え防止で
腸を健康に!
キムチの辛味と、もずくの酸味が絶妙なバランス! とろみのあるスープとキムチのカプサイシン効果で、おなかがポカポカ温まります。
キムチ(白菜)の持つ不溶性食物繊維に加え、もずくの持つ水溶性食物繊維もたっぷり摂れるので、腸内環境を整える効果が期待できます。キムチに含まれる乳酸菌は加熱することで死んでしまいますが、死菌となって他の善玉菌のエサになってくれるので無駄がありません。生きた乳酸菌も摂取したい場合は、トッピングとして最後にキムチを足すのもオススメです。
また、“冷え”も腸にとっては大敵。寒くなるこれからの季節は、食事に汁物を加えて、体を中から温めてあげましょう。