ダイエットしても、つい食べたくなる間食。「我慢すべきもの」とされている間食も、選ぶ食べ物によっては、ダイエットにもスッキリお通じにも役立つことをご存知ですか? 今回は、ダイエット中にもおすすめの賢い間食方法をご紹介しましょう。
目次
間食しても太りにくい体になれる!
ダイエット中だからといって間食を我慢し、食事と食事の時間が空きすぎると、お腹は腹ペコの状態になります。すると脳から「次の食事をたくさん食べるように」と指令が出て、食べ過ぎたり、こってりした高エネルギーの食事を選んだりしやすくなってしまいます。
間食を上手にすれば、血糖値の動きがゆるやかになり、空腹感も感じにくくなるため、健康的な毎日にもつながるのです。
太らない間食の選び方
間食には、本来3食の食事では摂りきれない栄養を補う「補食」としての役割があります。
1回の間食は約100kcalを目安にし、3回の食事で不足しがちな栄養の摂れる食材を選びましょう。間食選びのポイントをご紹介します。
・血糖値を上げにくいものを選ぶ
小腹が空いたからといって、間食に甘いお菓子などを食べてしまうと、血糖値が急上昇してインスリンの分泌を増やし、脂肪を溜め込みやすくなります。糖質が多く血糖値を上げやすい甘いものは避けましょう。
ゆで卵、チーズ、ヨーグルトなどは、たんぱく質やカルシウムなどの栄養補給になるためおすすめです。ヨーグルトは無糖のものを選びましょう。
・腹持ちが良いものを選ぶ
間食を摂る時は、なるべく腹もちのよいものを選びましょう。よく噛むことができる食物繊維が豊富な食材がおすすめです。
食物繊維が少ない食べ物は、食べてから2時間ほどで胃から腸に移動しますが、食物繊維が多い食べ物は、胃の中で水分を吸収してかさを増すため、小腸へゆっくり移動し、消化スピードを緩やかにして、腹持ちがよくなります。
ナッツ類、おしゃぶり昆布、フルーツは食物繊維が豊富です。特にナッツや昆布は噛み応えがあり、よく噛むことで脳の満腹中枢を刺激しますので、満足感を感じやすいでしょう。
・腸に良いものを選べば、腸活効果も!
ダイエット中はお通じが滞りがちですが、お通じが滞ると腸内環境が悪化して悪玉菌が増え、食べ物を脂肪に変えて体に溜め込みやすくさせてしまいます。
腸内環境を整える食物繊維豊富な食材や発酵食品を間食に取り入れれば、善玉菌が増えて腸内環境の改善が期待できます。
上手な間食のタイミングは?
朝食を8時、昼食を12時、夕食を19時とした場合、間食は15時を目安にするといいでしょう。血糖値の変化をゆるやかにするためには、食事と食事の間隔が3~4時間になるように調整しましょう。
昼食の時間が不規則な場合に間食の時間を微調整するのはいいのですが、夕食の時間が遅くなりすぎると脂肪が蓄積しやすくなるため注意が必要です。体は食べたものを消化・吸収するために、約3時間かけて副交感神経を活性化します。夕食を食べてすぐ寝ると、食べたものを十分に消化・吸収することができず、お通じが滞りやすくなります。
夜型の人は生活習慣を見直し、できれば就寝3~4時間前には夕食を終え、リラックスして過ごすよう心掛けましょう。
間食は、上手に取り入れればダイエットや便秘解消にも効果的です。腹持ちがよく、栄養が摂れるたんぱく質や食物繊維を含む食材を賢く選んで、ダイエットにつなげていきましょう。
【参考】
スルッと痩せる人は賢く「間食」をしている|東洋経済オンライン
痩せたいなら腸に注目!深い腸とダイエットの関係とは!?|菌トレ
No.4腹持ちの良いダイエット食について|広島逓信病院
<薬剤師監修>2つの「腸のゴールデンタイム」が便秘解消のカギ|菌トレ