腸内細菌を増やすと良い? そもそも「腸内フローラ」ってなに?

2016.11.24

腸内フローラとは?

腸内にすんでいる細菌は「腸内細菌」といい、その数はなんと約100兆個にものぼります。そして、この腸内細菌の様子が、植物が種類ごとに集団を作っているお花畑に似ていることから、腸内細菌は「腸内フローラ」と呼ばれています。(お花畑= flora)

腸内細菌は大きく分けて3つ!

腸内細菌は大きく分けて3つの種類にわけられます。人の体に有用な働きをする有用菌、腸内で有毒物質を作る有害菌、有用とも有害ともいえず優勢な菌に味方して作用する日和見菌です。それぞれの菌は、有用菌が2割・有害菌が1割・日和見菌が7割という割合になっているのが理想的。では、その3種類の菌について詳しく見ていきましょう。

・腸の強い味方!有用菌」

有用菌は、人の体に役立つ作用のある菌のこと。有害菌の侵入や増殖を防いだり腸の運動を促したりと、健康に役立つ働きをしてくれます。有用菌はヨーグルトや乳酸菌飲料、ぬか漬けやキムチなどの発酵食品に豊富に含まれているので、意識して食べるようにするのがおすすめです。また外から有用菌を取り入れるだけでなく、有用菌のエサとなる食物繊維を多く含む食べ物を積極的にとることや、適度な運動などでストレス発散を心がけることでも、腸内の有用菌を増やすことができます。

・腐敗菌とも呼ばれる悪い菌!「有害菌」

有害菌は、有用菌と真逆に人の体に有害な作用をもたらす菌のことです。腸内の脂質やたんぱく質を腐らせたり、アンモニアや硫化水素などの有毒物質を作ったりする作用があります。さらにこの有害菌が作り出す有害物質は、腸から体に吸収されて全身をめぐってしまうので、体にさまざまな悪影響をおよぼしてしまいます。そんな有害菌を増殖させないためにも、たんぱく質や脂質のとりすぎには注意したいところ。さらに有害菌の増殖には加齢や肉中心の生活、ストレスなども関係しているため、食べ物だけではなく生活習慣自体を見直して、有害菌が増えづらい環境を作ることも大切です。

・どちらにも変化する「日和見菌」

日和見菌は、それ自体は有用菌にも有害菌にも当てはまらないけれど、どちらか優勢なほうの菌に味方するという菌です。通常は中立的な立ち位置で無害な菌といえますが、ひとたび腸内で有害菌が優勢になってしまうと、日和見菌も人の体に悪い作用をもたらすようになってしまいます。有用菌を増やして、日和見菌を味方につけることが、腸内環境を正常化する鍵といえるでしょう。

腸内フローラのバランスを整えて美腸に!

腸内フローラのバランスが整っていると、美容面でも健康面でもいいことがたくさん! 美肌効果やダイエット効果にくわえ、免疫力の強化や不眠や疲労の軽減などの良い影響があります。そんな腸内フローラのバランスは、健康な人の腸では有用菌が有害菌の増殖を抑えるようにして保たれています。

ところが、腸内のスペースではいつも有用菌と有害菌が陣取り合戦をしている状態。どちらの菌も激しい生存競争にさらされているのです。有用菌優勢の腸内を作るためには、有用菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を多く含む食材を積極的に取り入れることや、外から有用菌であるビフィズス菌や乳酸菌が含まれた発酵食品を積極的に摂取することが大切です。日和見菌を味方につけて、有害菌を増やさない食生活を心がけましょう!

【参考】
e-ヘルスネット 厚生労働省 腸内細菌と健康
健康長寿ネット 腸内フローラとは
ヘルスケア大学「腸内フローラを改善する方法」

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