きのこは便通改善やむくみの緩和、ダイエットに美肌効果など、体にうれしい働きをしてくれます。
低カロリーで食物繊維たっぷり。さらにビタミンやミネラル豊富なきのこは、日々の食生活で不足しがちな栄養素を補うのに最適です。
炊き込みごはんやお鍋、炒め物など、さまざまな料理に活用できるきのこですが、種類によって食物繊維の量や栄養素にも違いがあります。
今回はきのこの種類別の栄養素を知り、より美容と健康生活に役立てましょう。
目次
きのこに含まれる栄養素と効果
きのこにはビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。それぞれどのような効果があるのか、みていきましょう。
・ビタミン
きのこに含まれる最も代表的な栄養素は、ビタミンB群です。糖質をエネルギーに変換してくれるビタミンB1、脂質の代謝を促すビタミンB2、タンパク質の代謝を補助するビタミンB6などが挙げられます。また、細胞の生成を助ける葉酸や、カルシウムの吸収を高めるビタミンDも豊富です。
・ミネラル
カリウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラルが含まれています。ミネラルは体の調子を整え、なかでもカリウムはむくみを防ぐのに役立つ栄養素です。
・食物繊維
きのこに豊富に含まれる食物繊維には、腸内の善玉菌を増やす働きがあり、腸内環境を整え、便通を改善する効果があります。また、糖の吸収を緩やかにすることで血糖値の急激な上昇をおさえる働きもあります。
便通改善に効果的なきのこ3種
スーパーで手軽に入手できるきのこの中で、便通改善に良いとされる食物繊維が最も豊富に含まれるのは次の3つです。
・エリンギ
・エノキ
・ブナシメジ
食物繊維を摂ることで腸内環境が整うと、ビタミンやミネラルの吸収力もアップします。
また、きのこは100グラム当たり約20キロカロリーと低カロリーです。少量でも満腹感を得られるため、ダイエットにもおすすめです。
美肌づくり、むくみ解消……効果によって使いわけよう
きのこに含まれる栄養素の量は、種類によって若干異なります。求める効果ごとに、最も適したきのこを紹介しましょう。
・便通改善やむくみ解消には、キクラゲ、乾燥シイタケ
きのこの中でも食物繊維含有量の多いキクラゲには、カリウムも豊富に含まれており、むくみ解消の手助けをしてくれます。
・美肌づくりには、オルニチンが豊富なブナシメジ
しめじには、お肌にうれしいオルニチンやビタミンB2が含まれており、内からきれいになりたい人にもオススメです。
栄養豊富でカロリーは控えめ、健康もサポートしてくれるきのこ。1年を通じて手に入り、家計に優しいお手軽さも魅力の1つです。含まれる栄養素や効果を意識しつつ、料理に使うきのこを選んでみてはいかがでしょうか。
【参考】
きのこラボ 菌活辞典 オルニチン