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なぜかクサい「すかしっぺ」!おならとの違いとニオイの理由とは?

大きな音が出るおならもあれば、音の出ないいわゆる「すかしっぺ」もあります。周囲に人がいるときに「おならが出てしまう!」と焦ったものの、すかしっぺだったので事なきを得たこと経験はないでしょうか?

でも不思議と音の出るおならよりも、すかしっぺの方が、ニオイが強烈でクサいイメージがあります。せっかくこっそり放ったおならでも、ニオイが強烈だったら周囲に気づかれてしまいます。おならとすかしっぺの違いは音の有無ですが、ほかにも何か違いはあるのでしょうか。

今回はおならとすかしっぺとの違いと、ニオイに差がある理由を解説します。

「すかしっぺ」と「おなら」の違いとは?

なぜかクサい「すかしっぺ」!おならとの違いとニオイの理由とは

音の有無やニオイの感じ方が違うため、音の出る「おなら」と「すかしっぺ」は別物だと感じる人もいるかもしれませんが、このふたつの主成分はもちろん同じで、違うのは気体の量です。

おならをするときに音が出る原因は、おならの出口となる「肛門上皮」が震えるため。ゴム風船を想像すると分かりやすいでしょう。空気を入れて膨らませたゴム風船の口を指でつまみ、その指を放すと勢いよく空気が放出されゴムの口が震えます。ブーッというおならの音はまさにゴムが震える音と同じ。腕に口を当てて勢いよく空気を出すとおならに似た音が出るのも、唇の端の皮膚を震わせているからです。

気体が皮膚を震わせて音が出ているわけですから、音量は気体の量によって左右されます。1回のおならの平均的な量は100ml程度と言われていますが、個人差が大きく、人によっては1日に3000mlになることもあります。下腹部に力を入れて圧力を掛けたり、おならの気体量が多く圧が掛かっていると、放出時の肛門上皮のふるえが大きくなり音も大きくなります。

逆に、空気の量が少なかったり、震えが小さかったりすると、音はあまり出ません。これがすかしっぺの正体です。

すかしっぺのほうがクサいと言われる理由は?

なぜかクサい「すかしっぺ」!おならとの違いとニオイの理由とは

以前、kintre!でも解説したようにおならの組成はほとんどが窒素で、そのほかには酸素、二酸化炭素、水素、メタンなどで構成されており、成分の多くは無臭の気体です。おならのニオイの元となる成分は、構成比率でいうと約1%にすぎない硫化水素、アンモニア、スカトール、インドールなどの揮発性硫黄化合物です。

このニオイ成分を発生させる主な原因は腸内に生息する体に悪影響をもたらす細菌です。これらの細菌はたんぱく質を分解し、その過程でスカトールやインドールが発生します。腸内環境が乱れて悪影響をもたらす細菌が増えれば増えるほど、おならのニオイが気になるようになります。

基本的に普通のおならとすかしっぺとでは成分に違いはありませんが、すかしっぺのほうが1回の気体の量が少なく、細菌により発生したガスの割合が高いためクサいと感じられることがあると考えられます。

ニオイが気になるなら腸内環境を整えよう

なぜかクサい「すかしっぺ」!おならとの違いとニオイの理由とは

おならのニオイの要因の1つが有害菌の増加によるものであれば、腸内環境を整えて有害菌の割合を正常に戻すことで抑えられます。

また、有害菌のエサとなるものには、たんぱく質や脂質があります。摂りすぎるとおならのニオイの原因となるため、たんぱく質・脂質中心の食事は避けバランスの取れた食生活を意識しましょう。また有用菌を増やして腸内フローラのバランスを整えるために、ヨーグルトなどから乳酸菌を体に取り入れたり、食物繊維やオリゴ糖を野菜類・果物類・豆類から摂取するのもいいでしょう。

クサいオナラが長期間続くことは、腸内で有害菌が増えた状態が続いていると考えられます。放っておくと思わぬ病気につながる可能性もあります。食生活や生活習慣を整えたはずなのに、それでも変わらない場合は医療機関への相談も検討してみましょう。

音を出さずにバレなかったとしても、やはり気になってしまうおならのニオイ。腸内環境を整えることで、少しでも悩みを減らせたらうれしいですね。

【参考文献】
「おならの音について」(岡本平次クリニックWEBサイト「こんなことご存じですか?」)
「『おなら』消音の術」(くにもと病院WEBサイト「おなかと健康(雲古の話)」)
「健康は快便から 梅枝博士のうんち講座」(四日市羽津医療センターWEBサイト)
「腸内細菌と健康」(厚生労働省「e-ヘルスネット」)

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