1,500万円の値段がついたウンチとは? ウンチのウンチクが詰まった『やばいウンチのせいぶつ図鑑』<ブックレビュー>

2018.03.16

食べ物のカスや水分、生きた腸内細菌などによって作られるウンチ。その色や形、においなどから自分の体調をはかるバロメーターともいえる存在ではあるものの、ウンチの役割については、ほとんどの人が「体に不要なものを外に出すため」と考えていることでしょう。しかし、それだけではないのです。

ある動物や植物のウンチには、「自分のナワバリを知らせる」、「繁殖のために異性を惹きつける」など、単なる排泄物以外の意味が含まれていることもあるそう。そんな動物・植物のウンチについて紹介している本が、『やばいウンチのせいぶつ図鑑』(世界文化社)です。本の中から特徴的な“ウンチ”についてピックアップしてみましょう。

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『やばいウンチのせいぶつ図鑑』(世界文化社)

ウンチのにおいがする花「ラフレシア」

ふつう花といえば上品な香りを想像しますが、世界にはウンチのにおいを放つ花があります。それは赤と白で彩られた、いかにも毒々しい見た目の「ラフレシア」です。東南アジアに生息し、直径は95cmほど。世界最大の花で、「便所のにおいがする花」と呼ばれているのだとか。

いったいなぜ、ウンチのにおいがするのでしょうか。理由は、ウンチのにおいでハエを誘い、受粉を手伝わせているから。いくら繁殖のためとはいえ、ウンチのにおいを放つ花というのは珍しいですね。

ウンチを食べないと死んでしまう「アナウサギ」

ウンチは本来、体に不要なもの。そのウンチを食べないと死んでしまう動物がいます。それが、ヨーロッパやアフリカに生息する「アナウサギ」です。ウサギのウンチといえば、乾燥したコロコロの状態を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、アナウサギのウンチにはコロコロのウンチとねっとりとしたウンチの2種類あるそうです。

エサを食べた後の1度目のウンチは、やわらかくてねっとりしています。その中には、消化しきれなかった草やバクテリアなどが含まれており、栄養がたっぷり。これを肛門から直接食べるとのこと。
アナウサギが質や形状の異なるウンチを2回するということ自体、あまり知られていないでしょう。本来は排便するはずの肛門からどうやってウンチを食べるのか、一度見てみたいものです。

金よりも高価なウンチ「竜涎香(りゅうぜんこう)」

「浜辺でウンチを拾ったら1500万円以上の値段がついた」という、夢のような実話がイギリスでありました。そのウンチとは、マッコウクジラが落としたもの。マッコウクジラは、まれに腸内で「竜涎香(りゅうぜんこう)」という、香水の元となるウンチを作り出すそうです。

動物性香料の竜涎香は手に入りにくく、貴重な存在といわれています。ひとかけらでも数百万円の価値があり、大きさによってはさらに高額な値段がつくケースもあるのだとか。
ちなみに竜涎香は、もともとは非常にクサイにおいがするもので、何万倍にも薄めることで香水になるそうです。竜涎香から作られた香水はどんな香りがするのかが気になるところです。

『やばいウンチのせいぶつ図鑑』には、上記のほかにも「金のウンチをする細菌」や「立方体のウンチをする動物」など、ウンチにまつわる雑学がたくさん掲載されています。さまざまな生物のウンチについて知るとともに、その生態や習性についても学ぶことができます。本書を読んで、実は奥深いウンチの世界を覗いてみてはいかがでしょうか。

【参考】
「やばいウンチのせいぶつ図鑑」(世界文化社)

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