《薬剤師監修》食事中たくさん水を飲むと便秘に!?間違った水分の取り入れ方に要注意!

2018.03.08

便秘の対策として、水分補給は欠かせません。しかし、実はその取り入れ方を間違えると、かえって便秘を悪化させてしまう場合もあることをご存知でしょうか。今回は、便秘に影響を及ぼす間違った水分補給の仕方や、便秘対策に良い正しい水分補給の仕方など、水と便秘の関係についてご紹介します。

食事中の水分補給に要注意!

水分は1日2ℓほど飲むと良いと言われていますが、飲み方によっては体にとって逆効果になるケースもあります。
たとえば、食事中に水や飲み物を飲みすぎてしまうと、胃の中の消化酵素が薄くなってしまって、食べ物を消化する機能が正常に働かなくなってしまうことがあります。

また、水分補給をしながらの食事は、よく噛まずに食べ物を流し飲みしてしまう可能性もあります。すると自ずと咀嚼回数も減るため、消化不良に影響するのです。
さらに、水分で胃腸の中が膨れ上がれば胃腸の運動機能にも影響を及ぼすため、お腹が痛い、お腹が張る、膨満感、下痢といった症状を引き起こす場合もあります。

便秘対策にある程度の水分補給は欠かせない!

とはいえ、水分をまったく摂らないのも便秘対策としては逆効果。水分が足りないことも、うまく食べ物を消化できない一因となるため、胃腸の負担をかけることにもなります。

理想の便は、7~8割が水分であるといわれています。便は、食事で摂った食物繊維が水分を吸うことで形が作られるため、どんなに食物繊維を食べても、水分が程よくないと、不溶性・水溶性共に食物繊維としての役割を果たしにくくなってしまうのです。
また、腸のぜん動運動で便を移動させるにも水分は必要なので、便秘対策には多すぎず少なすぎず、適度な水分補給が大切なのです。

効果的な水分補給の仕方とは?

水分を摂りすぎるのも摂らなさすぎるのも便秘に悪影響となれば、水分補給をするときはどのように摂取するのが良いのでしょうか。

まず、食事中の水分補給はコップ1杯程度を目安に、たくさん摂りすぎないように気を付けましょう。
水分は、汁物や野菜、果物からも摂ることができます。食事からも水分が摂れることを考えると、食事中にたくさん水分補給をする必要はないのです。

必要以上にがぶ飲みしてしまうと体に吸収される水分よりも外へ出ていく水分が多くなってしまうため、無意味になってしまう場合も…。ミネラルやビタミン類を含む水分のほうが吸収率は良くなります。飲むだけでなく食事からも摂れることを意識し、良質な水分を効率よく摂ることを心がけましょう。

また、食後すぐの水分補給にも要注意。消化に影響を及ぼす場合があるため、食べ物の消化が終わるまでの3時間程度は、必要以上に飲みすぎないよう心掛けましょう。
なお、食事の30分ほど前までの水分補給であれば、胃液が薄まって消化に影響が出る心配はないといいます。水分補給をするなら、食事と食事の間にこまめに飲むのもおすすめです。

水分補給は、便秘対策をはじめ、私たちの健康や美容にとって大切なことです。しかし、その飲み方によっては消化機能や胃腸機能に影響を及ぼし、便秘対策としても逆効果となる場合もあることを知っておきましょう。量よりも質、一度にたくさん飲むよりもこまめに少しずつを心がけて、水と上手に付き合いましょう。

【参考】
むくみ防止のために食事の時に必ずやるべき5つのこと|Women’s Health
【管理栄養士執筆】便秘になる3つの原因と対処法|HALLOW
栄養士に聞いた! 腸内を健康に保つために気をつけること 後編|菌トレ

この記事を監修してくれた方

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宮本知明

薬剤師。総合病院で薬剤師を経験。学生時代の病院・薬局の6カ月の実務実習と薬剤師になってから仕事をしていく中で、患者さんの薬依存の実態、減薬されていかない現状を目の当たりにし、現代医療と薬に疑問を持ち始める。自然療法・心理療法の資格を習得し、講師業・執筆業を通じて薬を減らす健康管理から豊かな人生へ導く「ホリスティックヘルス」を個人・家庭から促す啓蒙活動を現在行っている。
日本ホリスティック医学協会専門会員。日本抗加齢医学会会員。日本プライマリ・ケア連合学会会員。
宮本知明公式ブログ http://holisticpharmacist-tomo.com/

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