【専門家監修】おなかにまつわるお悩み相談:仕事のプレッシャーで下痢や腹痛に。対処法を教えて!

2018.02.21

腸内環境が人によって異なるように、便秘や軟便などおなかの悩みもさまざまです。人には相談しづらいおなかの悩みに「菌トレ」専門トレーナーでコロンハイドロセラピストの齊藤早苗さんが答えてくれるこの連載。

今回は、「大事な仕事の当日には必ずと言っていいほど下痢や腹痛を起こしてしまう」方からのお悩みを紹介します。

お悩みの内容

私は、大事な仕事の当日は必ずと言っていいほどおなかが痛くなってしまいます。また、翌日のことが心配になり前日遅くまで仕事の準備をすることが多く、睡眠不足で下痢になってしまうこともあります。こうした腹痛や下痢の対策を教えていただけると幸いです。(35歳・会社員)

齊藤早苗さんの回答

このような下痢や腹痛の場合、腸の器質的な疾患というケースはあまり多くありません。胃腸の働きは、自律神経によってコントロールされています。仕事のプレッシャーによる過度の精神的ストレスや過労、生活習慣の乱れにより、自律神経のバランスが大きく崩れてしまいます。大腸の動きをコントロールする副交感神経が過度に働くことから下痢を引き起こしてしまうのです。

<ストレス性下痢・腹痛のときの腸ケア>

それでは、ストレス性の下痢や腹痛を起こしたときの腸ケアのポイントをご紹介します。

・不溶性食物繊維を避けて、水溶性食物繊維を多めに摂る
ゴボウやキノコ、豆類などに多く含まれる不溶性食物繊維は刺激が多いので、避けた方がいいでしょう。りんごや里芋などに多く含まれる水溶性食物繊維は腸の働きを整えるといわれているため、多めに摂るといいですよ。

・脂質を多く含む食事やコーヒー、アルコール、香辛料などを避ける
脂っこい食事や刺激物は下痢を引き起こす原因にもつながります。特に胃腸が弱っているときには避けた方がいいでしょう。

・水分をしっかり摂る
水分を多く含んだ便が出ることにより、脱水症状を起こす可能性もあります。温かい水分を意識的に摂るようにしましょう。

・体を冷やさない
腹部を温めるといいでしょう。

・夜は0時までには寝る
睡眠不足は自律神経の乱れにもつながります。遅くとも深夜0時までには寝るようにしましょう。

・ストレスをためこまない
ゆっくり湯船に浸かるなど、リラックスする時間をつくるようにしましょう。

・生活リズムを整える
最近では神経性の下痢に効果のある処方薬も開発されています。1週間以上下痢が続く場合は、医師に相談しましょう。

また、腹痛や下痢を起こす人のうち下記のような症状がある場合は、過敏性腸症候群(IBS)の可能性もあります。

・腹痛や腹部不快感の症状が1カ月に少なくとも3日以上あり、排便により症状が楽になる
・腹痛や腹部不快感の症状が起こると排便の頻度が変化する、便の形状が変わる。
・上記の症状が少なくとも3ヶ月間続いている。

IBSには便秘型・下痢型・混合型・分類不能型の4タイプがあり、女性の場合は過敏性腸症候群の5人に1人が下痢型といわれています。気になる症状があれば、病院を受診することをおすすめします。

心と腸は密接につながっています。不安や緊張などの精神的ストレスや過労により、腸は異常な収縮を繰り返すようになります。腸は身体の調子を見る鏡。ストレスを上手にかわし、腸をいたわる生活習慣を身につけましょう。

この記事を監修してくれた方

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齊藤 早苗

コロンハイドロセラピスト・インナー美人アドバイザー
看護師として大学病院などに勤務。2000年、米国で腸内洗浄の研修を受け、8000人以上のガンコな便秘やポッコリおなかに悩む女性に、腸内洗浄(コロンハイドロセラピー)を行う。現在、対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座(http://www.腸内洗浄クリニック.com)にて現職。また、腸の健康推進や腸もみマッサージ指導などの啓発活動として、セミナーや講演、TVや各種雑誌の取材などにも応じる。日経ヘルスで連載した「おなかのきもち」は大好評にて8年間の長期連載記録を樹立。「美女になる腸トレ」(小学館)・「美腸やせ」(主婦と生活社)など著書多数。早稲田大学卒。国際コロンハイドロセラピー協会会員。日本抗加齢学会会員。
齊藤早苗公式サイトhttp://www.saito-sanae.com/

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