《薬剤師監修》冬の食中毒に注意! ノロウイルスにかからないために気をつけたいこと

2018.01.12

冬になると毎年よく耳にする「ノロウイルス」。手洗いやうがいをよくしなさいと言われることは多いけれど、それ以外にも予防する方法はあります。今回は、ノロウイルスに感染しないための対策について詳しくご紹介します。

何度も感染する恐れあり…! 冬の季節に要注意の「ノロウイルス」

そもそもノロウイルスとはどのような菌なのか、意外と答えられない方も多いのではないでしょうか。ノロウイルスは、11月~2月にかけて発生するウイルス性の食中毒です。

大腸菌やブドウ球菌などの細菌と比べると、およそ30分の1の大きさでとても小さく、わずか10個程度でも口から体内に入ることで感染するといわれています。感染していても症状が出ないこともあるため、気づかずに菌を広げてしまっているケースも少なくありません。

また、このウイルスは一度かかって抗体を保有していても、1年でまた抗体がなくなるので、何度も感染する恐れがあるのです。

ノロウイルスの感染原因と症状

感染性胃腸炎にもつながるノロウイルス。感染する原因は大きく分けて3つあり、ほとんど経口感染によるものです。

1.食品汚染

ノロウイルスに汚染された牡蠣やアサリ、シジミなどの二枚貝を生や十分な加熱なしで食べることで感染します。

2.接触汚染

糞便や嘔吐物には大量にウイルス粒子が排出され、便1g中にはおよそ10億個のウイルスが含まれるといわれています。これらが、トイレや洗面所などから手を介して感染してしまうのです。

3.飛沫汚染

ホテルや学校など身近な場所で、糞便や嘔吐物が飛沫になって飛び散り、人から人へと感染します。

これらが原因でノロウイルスに感染すると、感染してから24~48時間の間に吐き気や発熱、腹痛、下痢といった症状が出ます。また、頭痛やのどの痛みなど、風邪に似た症状も出ることがあります。これらの症状がなくなった後もウイルスの排泄は続いていて、他の人に感染する可能性は十分にあるので、治ったと思ったあとも注意が必要です。

感染しないためにできること3つ

一度かかると辛いノロウイルスの症状。ノロウイルスにかからないためにも、徹底した予防が必要です。手洗いうがいはもちろん、それ以外の予防法をご紹介します。

1.85℃以上で1分以上の調理加熱

ウイルス菌は、85~90℃の熱で1分以上加熱することで死滅するといわれています。
魚介類を調理する際には、十分に熱を通すことが大切です。

2.調理器具のこまめな消毒

まな板やふきんといった調理器具は、料理を作るために欠かせないものですが、感染源となりやすいものです。そのため、これらの消毒はこまめに行うことが大切です。

3.抵抗力、免疫力を上げる

ウイルスに対して抵抗するパワーがあれば、ノロウイルスにもかかりにくくなります。そのためにも、普段から腸内環境を整えておくことが大切です。ヨーグルトなど有用菌を増やす食べ物や、タマネギや梅干しといった殺菌・解毒作用のある食べ物、ハーブや薬味など抗酸化作用のある食べ物を率先して食べることをおすすめします。
また、食生活面以外でも適度な運動や睡眠を十分にとって体調管理に気を付けることが免疫力を落とさないポイントです。

ノロウイルスは、さまざまな要因によってかかる恐ろしいウイルスです。しかし、普段から衛生面や生活習慣に気を遣うことで、ウイルスにかかる可能性を大幅に下げることができます。元気にこの冬を乗り越えられるためにも、今回ご紹介した予防法を頭の片隅に置いておくようにしましょう。

文・杉岡弥幸 監修・森田博美

【参考】
冬に多発するウイルス性の食中毒|全国健康保険協会
防ごう!ノロウイルス感染|東京都感染症情報センター
ノロウイルスによる食中毒の現状と対策について|国立医薬品食品衛生研究所
『コアカリ重点ポイント集』CBT対策参考書(薬学ゼミナール)

この記事を監修してくれた方

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森田博美

漢方薬剤師。 都内の有名美容クリニックで漢方薬剤師として勤務した経験を活かし、セミナー、執筆、カウンセリング等を通じて女性の健康と美容に携わっている。現在はウィメンズ漢方( https://womens-kampo.co.jp)にて、妊活女性に対するカウンセラーとしても活躍中。
インスタグラム( https://www.instagram.com/romi1208/)や各種ウェブ媒体では、薬剤師の視点から美容やインナービューティについて発信を行う。ミスグランドジャパンに出場した経験を活かし、女性の健康的な美しさについてアドバイスを行っている。
漢方薬剤師 森田博美のウェブサイトhttp://romibalance.com

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