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《専門家監修》うんちは夜作られる⁉︎「腸リズム」を整えるための食事の摂り方

私がクリニックでおこなっている腸内洗浄セラピーには、たくさんの便通異常の方が訪れます。そのうちの大多数の方に共通しているのが、「腸リズム」が乱れていることです。

腸リズムとは、胃腸の動くリズムを指します。胃腸のリズムに合わせて食事をすると腸は元気に動くようになり、朝の快便とおなかのスッキリ感につながります。
それでは、腸リズムを整えるためのポイントを見ていきましょう。

腸が動くための条件を知ろう

腸の動きは「自律神経」によって調整されています。自律神経には交感神経(主に日中働いている)と副交感神経(主に夜働く)があり、腸を動かすのは副交感神経です。リラックスするときに働く神経でもあります。つまり、自律神経の働きが整っているかどうかが腸を適正に動かす土台となります。

それから、腸には空腹時に活発に動くという特徴があります。「空腹期強収縮」と呼ばれ、胃が空っぽになると胃腸はとても強い収縮をリズミカルに繰り返し、ドロドロになった内容物を移動させます。夜の間に胃や小腸の中はきれいに掃除され、便が作られているというわけです。

つまり、夜中は便を作る大切な時間といえます。副交感神経が活発に働く夜に胃を空っぽにして寝ることで、空腹期強収縮が起こりやすくなります。

朝起きがけの20分〜30分間は、1日のうちで最も腸のぜん動運動が起こりやすい時間です。この時間に冷たい水を飲んだり、朝食を食べたりすると、さらに腸の動きが活発になり、自然な便意につながります。

腸リズムを整えるための食事の摂り方

腸のリズムに合わせた食事のタイミングとして、重要なのは夕食のタイミングと食事量です。就寝前には胃の中が空っぽな感覚になっているかが、朝に快便を迎えるためのポイントです。

1.夕食は寝る3~4時間前に済ませ、腹八分目を心がける
2.夕食から就寝時までに間食や夜食などを摂らない
3.朝食をしっかり摂る(炭水化物、野菜、タンパク質など栄養バランスを考えて食べる)
4.昼食はゆっくりとよく噛んで食べる

毎日実行できないときは、週に2~3日取り入れるだけでもOKです。スモールステップで食習慣の改善をおこなうといいですよ。

腸のリズムに食事のタイミングを合わせれば、腸は効率よく動くようになります。朝の快便習慣を手に入れて、“ためない”腸を目指しましょう。

この記事を監修してくれた方

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齊藤 早苗

コロンハイドロセラピスト・インナー美人アドバイザー
看護師として大学病院などに勤務。2000年、米国で腸内洗浄の研修を受け、8000人以上のガンコな便秘やポッコリおなかに悩む女性に、腸内洗浄(コロンハイドロセラピー)を行う。現在、対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座(http://www.腸内洗浄クリニック.com)にて現職。また、腸の健康推進や腸もみマッサージ指導などの啓発活動として、セミナーや講演、TVや各種雑誌の取材などにも応じる。日経ヘルスで連載した「おなかのきもち」は大好評にて8年間の長期連載記録を樹立。「美女になる腸トレ」(小学館)・「美腸やせ」(主婦と生活社)など著書多数。早稲田大学卒。国際コロンハイドロセラピー協会会員。日本抗加齢学会会員。
齊藤早苗公式サイトhttp://www.saito-sanae.com/

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