「日本ビフィズス菌センター」に聞いた! ビフィズス菌の知られざる性質(前編)

日本ビフィズス菌センター(前編)

「腸内フローラ」という言葉が浸透するとともに、注目されているのがビフィズス菌。その研究開発を推進するために設立された機関が「公益財団法人 日本ビフィズス菌センター」です。
今回は日本ビフィズス菌センターに活動の詳細やビフィズス菌に関する豆知識をうかがいました。

日本ビフィズス菌センターとは?

日本ビフィズス菌センターは、「ビフィズス菌を中心とした腸内フローラと宿主とのかかわりあいに関する研究開発の推進」を目的として、1981年4月に創設されました。その後内閣府からの認定を受け、2013年4月1日より公益財団法人として活動しています。

ビフィズス菌センターはビフィズス菌について、「人間をはじめとして動物の腸管内に広く分布する微生物であり、有益な菌であるといわれています。しかしその意義については、まだまだ解明されていない部分も多くあります」と説明します。近年、ビフィズス菌による健康効果などが少しずつ明らかにされてはいるものの、まだまだ研究の余地のある菌といえます。

ビフィズス菌センターには、個人会員に加え、ビフィズス菌を含めた腸内細菌と人の健康に関わるビジネスを展開している食品メーカーや製薬会社等の企業会員が数多く名を連ねているそうです。

ビフィズス菌センターは何をしているの?

日本ビフィズス菌センターでは、大きくわけて4つの事業をおこなっています。

・腸内細菌学会の開催……毎年5月か6月に2日間開催。特別講演、一般講演、シンポジウム、研究奨励賞受賞講演など開催しています。

・学会誌の発行……和文誌『腸内細菌学雑誌』及び英文誌『Bioscience of Microbiota, Food and Health』をそれぞれ年4冊発行しています。

・JBF研究奨励賞の授与……毎年2名以内に授与しており、腸内細菌学会開催時に授賞式、受賞講演がおこなわれます。

・広報事業……「日本ビフィズス菌センター」のウェブサイトで財団の活動を紹介しています。

情報収集や情報提供など幅広く活動しながら、腸内細菌とヒトの健康にまつわる分野の発展に貢献しているのですね。

意外と知らない? ビフィズス菌にまつわる豆知識

・ビフィズス菌は複数種類存在する

ビフィズス菌は、正確には「Bifidobacterium属に属する菌」のことをいい、現在32菌種に分類されています。そのうちヒトの腸内から分離されるビフィズス菌は7~8菌種で、ひとりの便からは2~4菌種のビフィズス菌が検出されます。腸内に生息するビフィズス菌の数や種類には個人差があるそうです。

・ビフィズス菌は、高温になると減ってしまう

ビフィズス菌は耐熱性ではありません。50℃近くになると徐々に減っていき、70℃くらいでは1分もたたないうちにほとんどが死滅します。ビフィズス菌の入ったミルクを温める場合は、50℃を超えないように調整しましょう。

最近では、腸内環境の改善を目的とした生きたビフィズス菌を配合したサプリメントなども販売されています。これらの製品に含まれるビフィズス菌も60℃以上ではゆっくり死滅していきますが、液体の状態よりは減るスピードが遅くなるため、生きたまま摂ることができるのです。

ビフィズス菌にはまだまだ解明されていない部分があり、いまもなお多くの研究、開発がなされているんですね。

後編ではさらに詳しく、ビフィズス菌の体内での働きや効果的な摂取方法についてうかがいます。

(取材・文/村中貴士)

【取材協力】
公益財団法人 日本ビフィズス菌センター
http://bifidus-fund.jp/index.shtml

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