ママの腸内フローラが赤ちゃんの未来の腸内フローラを左右する!? 妊娠中ママが心がける食事とは?

ママの腸内フローラが赤ちゃんの未来の腸内フローラを左右する!? 妊娠中ママが心がける食事とは?

美や健康の要として注目されている「腸内フローラ」。そのベースは母親由来だってご存知でしたか? また、生まれたあとも乳幼児期の過ごし方次第で、赤ちゃんの腸内フローラに大きく影響を与えるのです!

赤ちゃんは産道でママの腸内環境を受け継ぐ

おなかの中にいる赤ちゃんの腸内は無菌状態ですが、狭い産道を出てくるときに、膣内の細菌を取り入れて、赤ちゃんの腸内細菌としてすみつきます。帝王切開で生まれた場合は、出産後にふれあう人々や環境によって菌を獲得していくことになりますが、経膣分娩の赤ちゃんよりもビフィズス菌の定着が遅くなるため、のちのアレルギー疾患のなりやすさと関係があるという報告もあります。

また、母乳と混合栄養、人工栄養の乳児の腸内細菌を調べたところ、有用菌が占める割合が一番高かったのは母乳栄養児という研究データもあります。

母乳で栄養を摂る赤ちゃんの場合、生後6か月頃になると腸内フローラの90%以上が有用菌のビフィズス菌で占めています。母乳にはオリゴ糖が含まれており、ビフィズス菌を増やす手助けをしているためです。こうして腸内を酸性に保つことで、病原菌への感染リスクから赤ちゃんを守っているのです。

腸内フローラのベースは離乳食期~3歳頃までにできあがる

赤ちゃんの腸内に大きく変化が訪れるのは、離乳食が始まって食材由来の微生物が体に入ってくる頃。その後3歳くらいまでに腸内フローラのベースができると言われており、このときまでに腸内にすみついた菌以外は、外から新たに菌を入れても基本的にはすみつけなくなります。

そのため、腸内フローラのベースができあがる3歳くらいまでに腸内フローラの多様性を高めておくことが重要です。多様性が高い=腸の中にたくさんの種類の微生物がいるということは、何が腸にやってきても対応できるということ。病気の人は腸内フローラの多様性が低下していることがわかってきています。

また、3歳頃までに砂場や自然環境が豊かな場所でいろいろな菌を取り込むことも、腸内フローラの多様性を高める上で大切なことです。抗菌・除菌グッズが溢れていますが、実はそれが腸内環境を弱くしているとも言われています。

有用菌を増やすためにママが摂るべき食材&レシピ

赤ちゃんが離乳食期中というママはもちろん、今妊娠中、今後妊娠を予定しているというママは、毎日の食事内容を見直して、腸内の有用菌を増やすことを心がけましょう。腸内細菌の種類は3歳頃にほぼ決まってしまいますが、それぞれの細菌を増やすことやバランスをとることは、大人になってからも可能です。積極的に有用菌を増やす食材を取り入れましょう。

食事の基本は、一汁三菜が理想です。一汁三菜とは、ご飯に汁物、おかずを肉や魚などの主菜1品と野菜中心の副菜2品の計3品で構成されている献立のことを指します。

妊娠中のママのトラブルで多いのが便秘ですが、便秘は有害菌が増えている証拠。有用菌を増やすために「オリゴ糖」「食物繊維」「発酵食品」を意識していきましょう。

オリゴ糖…醤油、味噌、みりん、玉ねぎ、ごぼう、アスパラガス、大豆製品、とうもろこし、キャベツ、バナナ、ヨーグルトなど

<簡単おすすめレシピ・生姜焼き>

フライパンで豚肉と玉ねぎを焼き、醤油とみりんを同量、生姜すりおろしを加えて完成です。事前に漬けこむ手間もいらず、フライパンの中で完成して簡単!

食物繊維…大麦、玄米、納豆、ごぼう、きのこ類、切干大根、アボカド、バナナ、りんごなど

<簡単おすすめレシピ・きのこと切干大根の煮物>

鍋に石づきをとってほぐしたきのこと切干大根を入れて、醤油、みりん、だしで煮込めば完成。作り置きにどうぞ。

発酵食品 …納豆、ヨーグルト、味噌、醤油、酒、みりん、酢、キムチなど

<簡単おすすめレシピ・アボカドとキムチの和え物>

アボカドの皮と種を取り除き、食べやすい大きさに切ってキムチと和えるだけで完成。

このような簡単レシピに加えて、「大麦入りごはん」に「ごぼうとわかめの味噌汁」などを合わせれば、有用菌を増やすのにぴったりな一汁三菜の完成です!

赤ちゃんへ有用菌のプレゼントを

生まれてからの食や生育環境は、健康のカギを握る腸内フローラの多様性に大きく影響します。出産時お通じの状態が良くなかった…帝王切開だった…ミルクだったと悩むママもご安心ください。腸内フローラのベースができる3歳頃までに有用菌を増やす食材を積極的に取り入れることで、その後でも変化を起こせます。

知識をつけ、実践し、家族みんなで健康に過ごしていきましょう。


【参考】
腸内細菌 ―宿主の健康と疾病への密接な関係―|順天堂醫事雑誌
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jmj/60/1/60_25/_pdf
腸内細菌とこどもの病気|東女医大誌
https://twinkle.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=23465&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1&page_id=49&block_id=53
赤ちゃんのお腹の菌はどこからやってくるの?|株式会社オーエム・エックス
http://www.om-x.co.jp/web/magazine_bn/20120906/
腸内フローラと老化|日老医誌
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/publications/other/pdf/perspective_53_4_318.pdf
沖縄県離島の保育所乳幼児の授乳法と 腸内細菌叢の関連|栄養学雑誌
https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzashi/72/6/72_302/_pdf
日本人における加齢に伴う腸内細菌叢の変化を確認|森永乳業株式会社
https://www.morinagamilk.co.jp/download/index/17758/160526.pdf
『腸内フローラ 医者いらずの驚異の力』藤田紘一郎著(宝島社)
『おなかの調子がよくなる本』福田真嗣著(KKベストセラーズ)
『腸内フローラ免疫力アップレシピ』藤田紘一郎監修(扶桑社)

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