「宿便」のタイプは3つある? おなかの状態や排便状況からチェックしよう

音の出るおならはくさくない? おならからわかる腸内環境

「宿便」という言葉は、現在では一般的によく使われ耳慣れたものになりました。「長い間たまって腸を汚している古い便」といった解釈でしょうか? じつは宿便は医療用語ではないので、医療従事者にとってはなじみがなく上手く説明ができません。

そこで、約1万人の腸の中身をみてきた体験や経験から、宿便についての考えをまとめたいと思います。

宿便のタイプと改善法

よく、「宿便は本当にあるのか!?」といった質問をうけますが、個人的には「宿便はある」と認識しています。ただ、その言葉が指す意味はもっとさまざまな状態が含まれると考えているのです。たくさんの方のおなかに触れきた経験で考える宿便には、大きく3つのパターンがあります。それぞれのパターン別に解説していきます。

1.大腸の奥にある滞留便

医療従事者が認識している宿便とは一般的にこの滞留便を指していると思います。通常、便は腸の出口近くの左下腹部あたりのS状結腸と呼ばれる位置で固まります。しかし、大腸の動きが悪くなり、便通が滞ってくると右側のウエスト辺りにある右結腸曲と呼ばれる大腸の部分に固形の便が詰まったようにたまることがあるのです。

実際に「コロンハイドロセラピー(腸内洗浄)」の施術前におなかを触ると、おへその右側からウエスト辺りにかけてゴツゴツとした物を触っているような感触がある方がかなりいます。

便秘を自覚している方で、何日も排便がないときは、おなかを押して確認してみましょう。ときには便秘薬などをかしこく利用して、定期的に排便するのも腸ケアのひとつです。

2.胃腸の処理能力をこえて腸内に停滞しまった内容物

胃腸の処理能力をこえた量を食べてしまうと、腸内に内容物が停滞するときがあります。これも宿便のパターンといえるでしょう。このタイプの方は、おへその周りがパンパンに張っています。「イカめし」を思い浮かべてもらうとわかりやすいかもしれません。

この症状の方に生活習慣を聞いてみると、夜遅くにたくさん食べたり、消化の悪い玄米や硬い食物繊維をたくさん食べたりしていることがわかりました。

音の出るおならはくさくない? おならからわかる腸内環境

「夜遅くにたくさん食べている」「すぐに胃が苦しくなる」「朝に食欲がない」「最近便の量が減ってきた」そんな習慣や症状がある方は要注意です。もしかすると、小腸にも宿便が未消化物としてたまっているかもしれません。

ケアのポイントは胃腸の休息です。動く隙間もないほどパンパンに詰め込まれている腸を労わるため、胃腸が重苦しく感じたら、思いきって夕食を1食抜いてみるなど、食事量を減らすことを考えてみてはいかがでしょうか。

3. 絶食や断食が続いたときに見られる排泄物

何日も食事をせず栄養素の補給がなされない日が続いたあとは、細長い茶色いヒモのような排泄物が出てくることがあります。これも宿便と解釈することがあります。

しかし、これは他の宿便と呼ばれるものとはちょっと性質が違います。飢餓状態へのSOSだと考えてください。

ある一定の飢餓状態の後に出てくる茶色いヒモ状の排泄物の正体は、「脱落した腸粘膜の塊」です。この腸粘膜にすむ腸内細菌は、私たちが毎日食べる食物をエサとしているため、栄養がストップすると餓死してしまいます。すると、腸粘膜はやがて腐敗して、ゴソっと一気に脱落してしまうのです。

絶食・断食をした経験がある人のなかには、この細長いヒモのような便をみて「宿便が出た!」と思った人もいるかもしれません。しかし私たちが健康でいられるのは腸に生息している腸内細菌のおかげでもあります。意図的に出すことがよいとは判断しかねます。

宿便の性質を知れば、腸をどうケアすればいいかもわかりやすくなります。自己判断でも十分ですが、どうしても気になるという人は医師などに相談して腸内環境を改善していきましょう。

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