やめ方にもポイントが? 便秘薬・下剤の種類と使い方

やめ方にもポイントが? 便秘薬・下剤の種類と使い方

便秘薬・下剤についての悩み

便秘薬・下剤を日常的に使っている方の多くが悩んでいる症状に、腹痛・おなかの張り・下痢・残便感があります。また、体調によって薬の効き方も違うため、全く効果がなかったり、効きすぎて腹痛がひどくなって一日家に籠ったりと、苦労をしている方も多くみうけられます。

便秘のタイプによって使う便秘薬・下剤は異なります。ご自身の便秘のタイプを見極めて症状に合う便秘薬・下剤を選択することが、スムーズで快適な便通につながります。

便秘のタイプと便秘薬・下剤の個性を知ろう!

「便秘」にはいくつか種類があり、その症状や原因は異なります。「機能性便秘」と呼ばれる便秘のタイプを見ていきましょう。

・直腸性便秘…直腸の排便反射が鈍ることで起こる便秘。S状結腸に便がたまっていても便意を感じないため、排便できなくなる。
・弛緩性便秘…結腸全体のぜん動運動が鈍り、便を移動させるのに時間がかかることで排便できなくなる。
・けいれん性便秘…結腸が過敏でけいれんすることにより、便をスムーズに移動できなくなる。
・薬剤性便秘…薬の副作用で腸のぜん動運動が弱くなることにより、便がスムーズに移動できなくなる。

次に、便秘薬・下剤のタイプを紹介します。

<便に水分を含ませ便をやわらかくして出しやすくする作用>

塩類下剤(酸化マグネシウム)・浸潤性下剤(ジオクチルソジウムスルホサクシネート)・糖類下剤新薬(ルビプロストン)

<便のカサを増やして腸を膨らませることで、大腸のぜん動運動を促す作用>

膨張性整下剤(カルメロースナトリウム)

<腸を刺激して動かす作用>

大腸刺激性下剤…センナ(実、葉、葉軸)・キダチアロエ・大黄・ビザコジル・センナ茎・キャンドルブッシュ・ゴールデンキャンドル・カッシアアラタ・ピコスルファートナトリウムなど
小腸刺激性下剤…ヒマシ油。
直腸刺激剤…坐薬:炭酸水素ナトリウム・グリセリンなど。

<消化管運動機能改善薬>

胃腸の動きを調節する…モサプリド・抗ドパミン剤など

<プレ・プロバイオティクス>

腸内環境を整えて、整腸作用により腸のぜん動運動を促す作用
ビフィズス菌類などのプロバイオティクス
オリゴ糖・食物繊維(ポリデキストロース、イヌリン)などのプレバイオティクス

※市販の便秘薬・下剤は、さまざまな成分がブレンドされているものが多く、便秘の症状に応じて自分に合った作用や強度を選べる

便秘薬・下剤の取り入れ方と使うタイミング

便はどこにいる?

・直腸性便秘は刺激性下剤・浣腸・坐薬
・弛緩性便秘は塩類下剤
・過敏性腸症候群は専用治療薬

便秘薬・下剤を使うとき、最初は薬効作用が弱いものから試すのが◎。また、毎日使うなど常用は避けた方がいいでしょう。

便秘薬・下剤には、腹痛やおなかの張り、肛門狭窄(きょうさく)、痔核(じかく)などの副作用があらわれることもあります。症状がひどいときは、我慢せずに病院を受診してください。

便秘薬・下剤をやめる方法

刺激性の便秘薬・下剤を常用していた方は、塩類下剤や浸潤性下剤などの便をやわらかくする薬と併用しながら、1割ずつ減らしていくことをおすすめします。刺激性の便秘・下剤を毎日使っている方は、1日おきに減らし、ビフィズス菌のサプリメントを毎日飲むようにすると本来の自身の腸動を取り戻せるようになりますよ。

動く腸を作るための、便秘薬・下剤のやめ方を紹介します。
1.ビフィズス菌やオリゴ糖などを摂り、腸内の有用菌を増やすことで便秘薬・下剤使用後のガス腹を軽くする。
2.次に便秘薬・下剤を1日おきに減らす。
3.腸を動かす食事や運動、生活スタイル(※1)を取り入れる。
4.腸の動きを見ながら便秘薬・下剤を2~3日に減らしていく。

※1
・穀類、豆類、葉野菜、根菜類、海草、きのこ、果物などの食物繊維を含む食品をバランスよく食べて便のカサを増やす。
・便意がなくてもトイレに座る習慣を作る
・筋トレやジョギング、その場ジャンプ、ラジオ体操や体ねじりなどを取り入れ、体を動かす習慣をつける。
・トイレで腸マッサージをする。おなかを時計回りにゆっくりさする、両手をおなかの左側に添えて、上から下にしごくようにほぐすといい。左わき腹や左右の下腹部を圧迫するのも有効。
・早寝早起きを心がける(週に3~4日は、深夜0時前には寝るようにする)

本来、腸は自然に動く器官です。便秘になってしまうということは、腸の本来の機能を無視して生活しているということ。便秘薬・下剤を減らしたいと願っている方は、対症療法だけでなく、腸本来の動きを取り戻すビフィズス菌などのお助けアイテムも取り入れつつ、生活習慣の改善を目指しましょう。

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