納豆の発酵に欠かせない「納豆菌」って何がすごいの?

納豆に付着する納豆菌って何がすごいの?

納豆を作る時に欠かせないもの、それは納豆菌です。一般的に「納豆はカラダに良い」というイメージがありますが、納豆の製造に必要な「納豆菌」の効果について知っている人は少ないでしょう。

今回は、納豆菌の隠されたパワーについてご紹介します。

納豆菌って、いつ発見されたの?

納豆は、煮た大豆の表面に納豆菌を噴霧し、発酵させることで出来上がります。納豆菌は稲わらや枯れ草に付着している微生物「枯草菌」の一種で、自然界にも広く分布しています。

納豆の起源には諸説ありますが、平安時代の書物にも「納豆」という文字が記されています。これが現在の納豆と同じものかは判別が難しいところですが、江戸時代には庶民の食事に納豆が定着していたようです。

「納豆は納豆菌の発酵により作られる」という事実が科学的に解明されたのは明治時代。古来より日本人の食卓を支えてきた菌の一つであるといえます。

納豆菌は過酷な状況でも生き延びる!

納豆菌は熱に強く、100℃になっても生き延びるといわれています。

伝統的な納豆の製法では、ワラを煮沸消毒したあとに大豆を包みます。そうすることで雑菌が死滅し、ワラに残った納豆菌が大豆のタンパク質をうまみ成分のアミノ酸に分解してくれます。

その力強さは低温でも発揮され、マイナス100℃にも耐えることができ、酸やアルカリにも強いという特徴があります。栄養源なしで100万年以上生き残ると推測する学者もいるのだとか。

過酷な状況でも生き残る力強い菌だということがわかります。

お通じ改善、美肌、丈夫な骨をつくる効果も

納豆菌は昔から健康のために摂取されてきました。江戸時代の文献にも、納豆が「腹中をととのえて食を進め、毒を解す」という記述があり、当時から整腸・解毒効果のある食物として知られていたようです。

現在では、納豆には、腸の中で良い働きをする有用菌を増やし、活性化させる効果があることがわかっています。これにより腸内環境を整え、便通を促進します。

また美肌効果や、納豆菌が作り出すビタミンKによって丈夫な骨をつくる効果も期待できます。

病原菌に対する抗菌作用

納豆には腸内の有害菌を抑える効果もあります。戦前に発表された論文には「パラチフス菌を排出していた保菌者に納豆療法を行ったところ、短時間で便中に菌が見られなくなった」という記述があります。

また0−157による集団感染症が発生した小学校で行われたアンケート結果によると、納豆を週3回以上食べる生徒のO-157保菌・発病率は、まったく食べない生徒の約1/3だったそうです。

近年の研究では、インフルエンザ予防や花粉症の緩和にも効果が期待できる「スーパー納豆菌」の存在も報告されています。

納豆の効果を得るためには、「食べ続ける」ことがポイント。健康をキープするためのメニューとして、毎日の食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。


【参考】

日本ナットウキナーゼ協会「納豆菌」
http://j-nattokinase.org/nattokinase/natto.html

全国納豆協同組合連合会「納豆の健康効果」
http://www.natto.or.jp/kenkou/nattokin/nat09.html

日経ウーマンオンライン「1日1パックの納豆でカラダが変わる!」http://wol.nikkeibp.co.jp/article/special/20100405/106600/?ST=mobile_f

日経スタイル 「ワラ納豆を食べてみた 手間を裏切らぬ濃厚な味」
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO84828100V20C15A3000000?channel=DF260120166493&style=1

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