急に下痢になったとき考えられる原因8選

急に下痢になったとき考えられる原因5選

急にお腹に違和感を覚え、トイレに駆け込むと下痢だったことはありませんか。明確な原因があれば対策できますが、中には何にも思い当たる節がなく、原因不明の下痢に悩まされてしまうときもあります。今回は思い当たるフシがない下痢のとき参考になる、お腹を下す原因を8つご紹介します。

下痢の症状には3パターンある

そもそも下痢はどうやって起きるのでしょうか。便というのは、摂取した食品の水分や栄養分を吸収しつくした後に残るカスのこと。腸内では栄養素が運ばれたら、ぜんどう運動を少しずつおこないながら、栄養素と水分を吸収し、便を肛門へと送っていきます。
ゆっくり便が腸内を動いている間に、腸の表面の細胞から水分と栄養分が吸収されますが、この流れが崩れてしまうと下痢が起こるのです。では具体的にどのような時に崩れるのか、下痢の種類は3つに分類することができます。

分泌性下痢

細菌やウイルス感染、アレルギーや薬の影響により、腸粘膜の表面にダメージを受けたとき、腸管内の分泌液が過剰に排出され、「分泌性下痢」は発生します。このような状態になると、便の水分がうまく吸収されず、細胞から水分が抜け出てしまいます。細胞のダメージがひどいと、血液が便に混ざることがあります。

浸透圧性下痢

腸管内に浸透圧を上げる成分が入ると、便の水分がうまく吸収されなくなります。その結果、下痢を引き起こします。浸透圧が高くなる原因には、糖分がたっぷり入った甘い飲料、キシリトールなどの食品添加物、サプリメントや薬の影響が考えられます。

腸管運動異常性下痢

腸のぜんどう運動が、なんらかの原因で速くなり、便の移動が早まり水分がうまく吸収されない症状を指します。腸のぜんどう運動の異常の原因には、アルコールや暴飲暴食、ストレスや自律神経の乱れ、香辛料の過剰摂取などが影響します。

熱なし下痢で考えられる4つの理由

下痢のパターンがわかったところで、これら3つの下痢を引き起こす原因には、どのようなものがあるのでしょう。今回は代表的な8つの原因を、熱の有無にわけて8つご紹介します。

暴飲暴食・多めのアルコールの摂取

下痢の多くは、暴飲暴食など食事の急な乱れが原因です。暴飲暴食をすると腸の処理能力を越えてしまうことで、下痢を起こします。またアルコールの過剰摂取は胃酸を多く分泌させてしまい、腸のぜんどう運動を活発にしすぎてしまいます。二日酔いと下痢を併発する方がいるのはこのためです。

激辛食品の摂取

激辛食品に含まれる香辛料の中には、腸に刺激を与えてぜんどう運動を早めるものがあります。腸の動きが速くなりすぎた結果として下痢になります。

身体の冷え

冷え症や冷たいものを一気に飲むと消化機能が低下し、腸の働きが正常に行われなくなります。また寝冷えも消化機能の低下を引き起こす可能性があり、注意が必要です。

ストレス

ストレスは腸の動きに影響を与える大きな要因です。ストレスにより自律神経が乱れると、腸の動きが速くなったり遅くなったりします。これにより、下痢と便秘を繰り返す場合もあります。

熱を伴う下痢は要注意!

4つの原因をご紹介しましたが、これらが原因で起きた下痢の場合、発熱を伴わないことがほとんどです。続いては発熱を伴う可能性もある下痢の原因について、考えられるものをご紹介します。

食物アレルギー

食物アレルギーの症状としても下痢が起こることがあります。食品アレルギーは子どもの頃出なかったら大丈夫と思いがちですが、生活習慣などにより大人になってから突如食品アレルギーを発症することもあります。
食後30分以内に急激な蕁麻疹や発熱、下痢などの症状が出た場合、アレルギー反応である可能性があります。

細菌、ウイルス感染

一部の細菌やウイルス感染は、急性の下痢を引き起こすことがあります。感染が原因となる場合は、発熱や吐き気、腹痛などを伴うことが多くあり、夏に多い食中毒で下痢になるのも細菌やウイルス感染が原因であることがほとんどです。代表的なウイルスには「大腸菌」「黄色ブドウ球菌」「ロタウイルス」などがあります。

腸の病気

「潰瘍性大腸炎」「クローン病」など腸の病気の場合にも、症状として下痢が出ることがあります。腸の病気が原因の場合は、慢性的に下痢を繰り返すことが多いのが特徴です。

薬の作用・副作用

薬の作用や副作用でも下痢になることがあります。便秘の薬が効きすぎて下痢になる人がいると思いますが、他にも抗生物質などにより、下痢になる方がいらっしゃいます。薬を飲み始めて下痢になった場合には、担当の医師や薬剤師に、すみやかに相談してください。

下痢で病院に行くときの判断基準とは

重症の下痢の場合には、病院での治療が必要となります。しかし自分が重症か安静にしていれば良いのか、判断に迷う方は多いと思います。1つの目安として、以下のような場合には、適切な医療機関の受診をおすすめします。

・下痢が長期間続く場合
・高熱、腹痛、吐き気を伴う場合
・血便が混じる場合
・時間の経過とともに症状が悪化している場合
・同じ食事をとった人も下痢になった場合

思い当たる原因はありましたか。下痢の原因は本当にさまざまです。下痢で一番恐ろしいのは、脱水症状を起こすこと。水分補給を心がけ、症状が重症だと感じた場合には、すぐに医療機関を受診し、適切な処置をおこないましょう。

(文/日髙宗明)


【参照】
川崎胃腸科肛門科病院
http://www.kawahp.net/geri.html

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急に下痢になったとき考えられる原因5選

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