お腹の調子が整う!ビール酵母の効能

still life with beer and hops

テレビCMなどでも紹介されることの多い「ビール酵母」。整腸作用や胃もたれ、消化不良に効果があることが認められており、ダイエット中の栄養補給にも効果があると注目されています。しかし他の酵母に比べて、ビール酵母にはどういう特徴があるのでしょう。

ビール酵母とは何か?

そもそも「酵母」とは、パンやビール、ぶどう酒の製造過程で用いられる真菌類のことです。「ビール酵母」とは、このなかでもビールを作る際の発酵に用いられる酵母が該当します。

ビールを作る過程では、大麦から作った麦汁にビール酵母を加えて発酵させます。この麦汁には、麦の栄養素が含まれており、麦汁中の糖分をビール酵母がアルコールと二酸化炭素に分解。これを発酵といいます。
糖分がほとんどなくなるまで発酵が続きますが、この間にビール酵母は栄養を吸収しながら分裂を続け、発酵が終わるとビール酵母が沈殿し、ビールが完成します。

ビール酵母に含まれる栄養素

ビール酵母には必須アミノ酸やビタミン、ミネラル、食物繊維が含まれていることが分かっています。
それぞれカラダにどんな良い作用があるのが、ご説明します。

必須アミノ酸

アミノ酸は、タンパク質の材料となり、エネルギー源としても使用される生体に必要な栄養素です。
そのなかでも必須アミノ酸は体内で作ることができず、食品などから摂取しなければならないアミノ酸を必須アミノ酸と呼びます。必須アミノ酸は、9種類あり、ビール酵母にはその全てが含まれていますので、栄養補給に適しています。

ビタミン

ビタミンは、生体内でさまざまな物質の代謝に関与している化合物です。一部を除いてヒトの体内で作ることができないため、食品などから摂取する必要があります。ビール酵母には、髪や爪を作る際に必要なビタミンB群が豊富に含まれています。

ミネラル

ビール酵母にはナトリウムやカルシウム、鉄、銅、亜鉛といった様々なミネラルを豊富に含んでいます。

食物繊維

食物繊維は腸内細菌の有用菌の数を増やし、腸内環境の改善に効果があるといわれています。

なお、ビールの種類や作り方によって、酵母の種類や含まれる成分には違いがありますので、注意してみてみるのも良いでしょう。

どんな効果があるの?

ビール酵母を含んだ製品には、弱った胃腸の働きを活発にする効果が認められているものがあります。そのため、胃もたれや消化不良、胃部・腹部膨満感などに対し効果があります。

同時にご紹介した必須アミノ酸やビタミン、ミネラルや食物繊維といった多くの栄養素を含んでいますので、栄養補給としても効果的です。そのほかにも、冷え症や肌状態の改善効果が臨床試験で認められています。

どうやって摂取する?

ビールが好きな方からすると、ビールを飲んで摂取したいところですが、日本で流通しているビールの中で、ビール酵母を含むものは限られています。含まれていたとしても量が少なく、栄養補助食品などサプリメントから摂取するのが1番効率的です。
ビール酵母にはさまざまな栄養素が含まれています。しかし、効果を体感するためには継続して飲む必要があるといわれているため、日々の生活にビール酵母を取り入れて、継続して健康な体を目指しましょう。

(文/日髙宗明)

参考: [Anti-Aging Medicine 7 (4) : 18-25, 2010]

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