“スーパー便秘”と言われる「直腸性便秘」とは

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便秘にも種類がある?

便秘と言っても、症状によって、機能性便秘、器質性便秘、症候性便秘、薬剤性便秘の4つのタイプに分けられます。スーパー便秘と言われる直腸性便秘は、このなかの機能性便秘のひとつです。
今回は、直腸性便秘の原因と症状、対策法についてみていきましょう。

直腸性便秘とは?

4種類ある便秘のうち、ストレスや日々の習慣、そして年齢によって状態が変化して起きる機能性便秘。その中でも直腸性便秘は、腸の出口・直腸のセンサーが弱ることによって起きます。

通常、便が直腸まで進むとセンサーが脳に情報を送るため、便意を感じます。しかし、直腸のセンサーが弱ってしまうと、便が降りてきても便意を感じなくなってしまうのです。ついつい普段から便意を我慢してしまうような人のほかに、神経のダメージや加齢による変化も原因と言われています。最近では温水洗浄便座のお湯を肛門の奥まで入れすぎていることも原因に。神経の感度を鈍らせる一因になっているので、使うときは注意が必要です。

直腸性便秘の症状

便意を感じにくくなるほかに、どのような症状があるのでしょうか。

便意を感じにくくなると、トイレに行く回数が自然と減ってしまいます。同時に便が腸内に滞在する時間も長くなるなり、便からどんどん水分が減少し硬い便に。硬さが原因で、肛門に傷がついて痔につながることもあるのです。

痔になってしまったり肛門に違和を感じたりすると、さらにうまく排便できなくなり便秘が悪化することに。また上手におなかに力を入れることができないというのも典型的な症状です。

また、便が出ないときに便秘薬を使うことがあります。直腸型便秘の場合、センサーに問題があっても腸そのものの動きには問題がありません。そこに腸の動きを促進するような薬を使ってしまうと、逆に下痢を起こしてしまう、というのも特徴のひとつです。

直腸性便秘の対策法

毎日決まった時間に便座に座る

まずは便意を我慢しないことが重要です。便意を感じにくい方は、「トイレに行きたい」と感じなくても便が降りてきている場合もありますので、毎日決まった時間に便座に座るようにしましょう。

「食物繊維」を多く含む食品を食べる

食物繊維を多く含む食品が、便秘に対して効果があることはよく知られています。食物繊維を多く含む食品としては、きのこ類、こんにゃく、豆類、らっきょう、大麦などがあります。
また、水分が多くなると便が柔らかくなりますので、摂取する水分量を増やすことも効果的です。

有用菌を増やす

腸を整える作用を持つ有用菌とよばれる菌は、便秘を改善する効果を持っています。ビフィズス菌や乳酸菌を、食品やサプリメントなどから摂取することで、便秘改善が期待できます。

温水洗浄は弱い水勢で用いる

温水洗浄便座を使用する場合は、洗浄温水の勢いが強いと直腸の神経に影響することがあります。水勢を弱めに設定して洗浄すると影響が少なくなります。

直腸性便秘は、重症化しやすく対策法も少ないので、スーパー便秘とも言われています。重症化する前に早めに対応することをおすすめします。

(文/yshidaka 薬剤師)


【参考】
ヘルスケア大学 直腸性便秘とその症状とは?
http://www.skincare-univ.com/article/001743/
日本臨床内科医会 「便秘」
http://www.japha.jp/doc/byoki/049.pdf
文部科学省 「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」 
http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365297.htm

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