マッサージよりも手軽! 内側から働きかける「腸リンパ呼吸」

マッサージよりも手軽! 内側から働きかける「腸リンパ呼吸」

血管に沿って体中に巡っており、体内の老廃物を回収し、排せつする働きをするリンパ。むくみ解消のために、日ごろからリンパマッサージを取り入れている人もいることでしょう。

わきやひざ裏などと同様に、腸にもリンパがあるのだそうです。しかも、マッサージよりも簡単な方法でその働きを促すことができるといわれています。

体内のリンパ液の半数以上は腸にある?

リンパは「リンパ管」として血管に沿って体の全身に張りめぐらされており、リンパ管の中にはリンパ液が流れています。体内にあるリンパ液は約2リットルといわれており、そのうちの約7割は腸にあるのだとか。

腸のリンパは直接触れられないため、マッサージは効果がないそうです。呼吸によっておなかに圧をかけることにより、リンパのはたらきをアップさられるようです。横になって腹式呼吸をすれば、リンパ液を効率よく全身に張りめぐらせることも可能です。

腹部には脚と腸管からのリンパが集まる『乳び槽』というものがあります。腹式呼吸による横隔膜の上下運動で、この乳び槽が圧迫されるとリンパ液が胸管に押し出され、リンパの滞りが解消される、という仕組みです。

リンパの流れが悪いのはどんなとき?

リンパの流れが悪くなると、腸や内臓の機能が低下し代謝が悪くなり、便秘やむくみを引きおこします。便秘やむくみがあるときなどは、リンパの流れが悪くなっているかもしれません。
ほかにも、睡眠不足や運動不足、姿勢が悪い方などは、リンパの流れが悪くなっている可能性があります。

腸リンパ呼吸の方法

腸にあるリンパは体の深部にあるため、近くにある筋肉(インナーマッスル)を腹式呼吸によって刺激し、リンパの流れを良くします。腹式呼吸の実際の方法を紹介します。

あお向けに寝て、へその下に両手を重ねます。
1. 鼻からゆっくりと息を吸いながら、おなかをふくらませてください。
おなかに当てた手を押し返すように、おなかにたっぷりと空気を送ります。
2. 口からゆっくりと息を吐きながら、おなかと背中がくっつくようなイメージでおなかをへこませます。
吸った息をすべて出すつもりで、長く息を吐いてください。
3. 1~3を1分間に2〜3回繰り返します。

腹式呼吸に慣れてきたら、おなかのインナーマッスルを鍛えます。イスに浅く腰かけて試してみてください。
1. 胸の前に両腕を伸ばし、ひじを軽く曲げて手を組みます。
鼻から息を吸ってください。
2. 背中を丸め、口から息を吐きだします。両腕は伸ばしたままです。
あごを引いた状態で顔を下に向け、息をゆっくりと吐いてください。

1と2を3回ほど繰り返します。

腸リンパ呼吸による腹圧で、腸のぜん動運動が促され、便秘の改善が期待できるといわれています。脚のむくみ解消にもつながるのだとか。

腸リンパ呼吸はいつ行うのがいいの?

リンパ呼吸を行うタイミングは、食後に栄養が吸収されて乳び槽が満タンになっている食後2〜3時間がおすすめだそうです。

朝起きた後や夜寝る前、仕事中などのすきま時間を利用して、気軽にインナーマッスルを鍛えましょう。生活のなかに腸リンパ呼吸を取り入れて、便秘やむくみを解消してくださいね。

(文/濱田 美織 管理栄養士)

【参考】
FYTTE(フィッテ) 体の機能を低下させる腸リンパ節の滞りは腹式呼吸で撃退!
http://fytte.jp/news/health/1606/post_561.php
看護用語辞典ナースpedia リンパとは・・・
https://www.kango-roo.com/word/6391
『日経ヘルス』(日経BP社)2017年3月号「夜の5分 腸リンパ呼吸」

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