腸内環境を改善すると、うつ状態がよくなる!? 腸と心の深い関係

腸と心の深い関係

腸内環境が悪化すると、うつ病に……!?

うつ病と腸内フローラ、一見するとあまり直接関係がないように見えますよね。ところが近年、腸内フローラのバランスが神経伝達物質の合成に深くかかわっていることが明らかになってきました。神経伝達物質が足りなくなって起こるといわれているうつ病。その神経伝達物質を作り出すのには、腸の働きが必要不可欠なのです。

脳と腸内細菌の関係「サイコバイオティクス」が注目されている!

腸内フローラの改善は、胃腸症状の改善だけでなく、さまざまな効果をもたらすことが解明されてきています。うつ病の改善もそのひとつ。さらに最近になって注目を集めはじめたのが、腸内環境を整えることで気分障害などの心の病まで治療できる「サイコバイオティクス」とよばれる物質です。現在では、この物質をさらに開発して、腸内環境のバランスを整えることでうつ病や不安障害などを治療していこう、という研究が進められています。マウス実験ではすでに、不安やストレスへの対応力が上がることが確認されており、人への応用も近いのでは? と期待を集めています。

・「セロトニン」は幸せホルモン! うつ病は脳内のセロトニン不足

うつ病は、脳の神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンが足りなくなってしまうことで起こるといわれています。セロトニンは別名「幸せホルモン」とよばれ、楽しい、嬉しいといった感情を感じるために不可欠な脳内物質。そのセロトニンが不足してしまうと、幸福感を得ることができず精神が不安定になってしまうため、うつ病の改善には不足してしまったセロトニンを増やすこと欠かせません。

・腸は身体のセロトニン工場! 腸内フローラで生産性が変わる!?

実は、人体のセロトニンの90%以上は腸で作られています。腸はいわば体内のセロトニン工場。脳と相互に深く関係しており、「第2の脳」といわれています。そのため、腸内細菌のバランスが悪いとセロトニンの生産が下がり、うつの症状と関係があるという説も出てきています。もし、みなさんが心の不調を抱えているなら、もしかすると腸内環境が関係しているのかもしれません。

・ストレスで有害菌が増加!? 腸と心の健康は結びついている

ストレスがかかったときに、お腹が痛くなったりした経験はありませんか? 精神的なストレスは、腸の機能に大きな影響を与えます。加齢で腸内細菌のバランスが崩れてしまうことが知られていますが、若い人でも、ストレスが原因で有害菌が増えてしまうと、老人と同じような腸内環境になってしまうこともあるのです。腸内環境のバランスが悪くなると免疫力の低下や便秘を引き起こし、さらに健康への悪いサイクルに……。ストレスと腸内環境は、相互に深く関係しあっているので、その両方のバランスを崩さないことが大切です。

・やる気ホルモン「ドーパミン」も腸で合成されている!?

セロトニンが「幸せホルモン」とよばれて神経を落ち着かせる作用があるのに対して、ドーパミンは「やる気ホルモン」といわれ、やる気や集中力を高めて学習などの脳の働きに作用する物質です。どちらが多くても少なくても、健康を維持することは難しくなるといわれているのですが、実はこのドーパミンの生成を担っているのも腸! 腸内細菌の働きは、心のバランスを整えるのに欠かせない存在なのです。

腸は第2の脳! 腸内環境を整えて身体を上手にコントロール

腸は、消化吸収や免疫システムの中心となっているだけでなく、ホルモン分泌を介して脳に指令を送ることもできる重要な器官です。そしてなにより、心のバランスを回復させるためには、腸内環境のバランスを整えることが肝心! みなさんも腸をケアして、幸せを感じやすい体質を作っていきませんか?

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