生きたまま腸に届けても住みつかない? ビフィズス菌の効果とは

ビフィズス菌の効果

「生きたまま腸に届く」の勘違い

腸内フローラの重要性が広く知られるようになってから、多くの乳酸菌食品やサプリで「生きたまま菌が腸に届く」というキャッチフレーズが謳われるようになりました。そう聞くと「生きたまま届いた菌が増えて、腸内環境がよくなる」と思われがちですが、実はちょっと違っています。そこで今回は、誤解を生みやすい「ビフィズス菌がおなかに住みつく仕組み」についてご紹介していきしましょう。

生きたまま腸に届けても住みつかない?

・ビフィズス菌は、定着しにくい!

食事やサプリメントなどから摂取したビフィズス菌は、どれくらい腸に定着するのか? マウスを使って行われた実験があります。市販の固形タイプのエサで飼育されているマウスにビフィズス菌を与えたところ、まったく腸への定着はみられませんでした。そこで、固形タイプのエサの代わりに牛乳を与えたところ、ビフィズス菌が検出されるようになりましたが、再び固形タイプのエサに切り替えたところ、ビフィズス菌は検出されなくなってしまったのです。

このことから、ビフィズス菌を腸内に定着させるためには、普段から食べている食品が関係していることがわかります。ビフィズス菌を消化液に負けないように工夫して、生きたまま腸に届くように配慮をしても、ビフィズス菌が定着できる環境が整わない限り、腸内を素通りして出ていくだけになってしまうのです。

・死んだビフィズス菌でも免疫力をアップする!?

ビフィズス菌は胃酸に弱く、生きたまま腸に届けるのは至難の業。また酸素にも弱いため、酸素がまったくない大腸がビフィズス菌の住処となります。だからこそ、ビフィズス菌を生きたまま腸に届けたい健康食品は、カプセルに包むなどの工夫をしているわけですが、実はビフィズス菌は消化液で死滅してしまっても、効果がなくなるわけではありません。

加熱殺菌したビフィズス菌をマウスに与えたところ、マウスの腸内ではビフィズス菌の増加が確認され、がんや腎炎を起こしにくくなることが判明。結果、約8%寿命が伸びました。また、腹水がんの細胞を移植しても、ビフィズス菌の死菌を与えられているマウスでは、与えられていないマウスより3割ほど、がん細胞の発育が阻止されることが確認されたのです。

・ビフィズス菌を増やすには?

腸内に定着しにくいビフィズス菌ですが、決して定着しないわけではありません。食べ物の影響を大きく受ける腸内細菌ですので、摂取するものを考えれば、大腸内のビフィズス菌を増やすことができるのです。食生活を改善したり、ビフィズス菌を含んだ食品を摂り続けたりして、ビフィズス菌の定着を目指しましょう!

まずは、ヨーグルトなど、ビフィズス菌を多く含んだ発酵食品を多く摂るように心がけてみてください。このほか、腸内でビフィズス菌のエサとなるのがオリゴ糖や、腸内を酸性にし、ビフィズス菌が住みやすい環境に整えてくれる食物繊維なども欠かせません。そして、とにかく継続することが大切です。

菌と、菌を住みやすくする食べ物を摂取しよう!

生きた菌とそうでない菌には、違いもあげられますが、菌を摂る意味がなくなるというわけではありません、それぞれ役割を持ち、体を健康にしてくれる存在なのです。大切なのは、ビフィズス菌を摂り続けることや、ビフィズス菌に優しい腸内環境を作ってくれるものを一緒に摂ること! みなさんもビフィズス菌を摂る際には、意識して、腸内のビフィズス菌を増やしていきましょう!

※参考
http://www.daiwa-pharm.com/info/mitsuoka/6459/
http://www.daiwa-pharm.com/info/mitsuoka/6380/
http://ffpo.jp/biogenics-m.pdf
http://www.skincare-univ.com/article/007468/

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