奄美大島の発酵飲料ミキとは?

2017.10.05

発酵飲料といえば、甘酒や酵素ドリンクなどが健康によいと話題になっていますが、鹿児島県の奄美大島で、古くから親しまれている発酵飲料があるのをご存知でしょうか。今回は、乳酸菌を豊富に含むというその伝統的な発酵飲料「ミキ」について紹介します。

ミキとは?

ミキとは、奄美大島に古くから伝わり、長く島民に親しまれている発酵飲料です。なんと奄美大島では、紙パック入りや缶入りの市販品が、スーパーや自動販売機で売られているほどポピュラーな飲み物。

風土が近い沖縄県でも飲まれているそうです。おかゆとさつまいもを合わせて発酵させることで作られた飲料で、特に夏バテ防止や、夏の暑さからくる食欲不振のときなどに飲むことが多いようです。

また、生のさつまいもに含まれる「アミラーゼ」という酵素が、お米を糖化すると、乳酸発酵しますので、ミキには乳酸菌がたっぷり含まれています。栄養価も高いことから、風邪をひいたときにも飲まれているとのこと。

ミキの味ってどんなの?

初めてミキを知る人にとって、気になるのはその味や食感ですが、ほのかな自然の甘みと、すっきりとした酸味があるのが特徴となっています。手作りのものは甘酒のように少し米粒が残っていてどろどろしている形状なので、喉ごしがよく飲みごたえがあるそうです。砂糖をたくさん入れて飲むという楽しみ方もあります。

ミキの代表的な作り方

ミキは、地域によって材料や製法が異なりますが、ここでは最もシンプルな作り方を紹介しましょう。多くの場合、おかゆに皮をむいたさつまいもと砂糖を入れて作ります。

<材料>

白米(炊いたご飯でも可) 1合
水 800ml
さつまいも 50g
砂糖 お好みで

<作り方>

1.さつまいもは皮をむいてすりおろしておきます。

2.鍋に水と白米を入れておかゆを作ります。

3.おかゆができたら十分に冷ました後、すりおろしたさつまいもを入れましょう。

4.フタつきの保存容器に移し、1日1回かきまぜながら、常温で2~3日おきます。この間に乳酸菌が増えていきますので、甘みと酸味が出たらできあがりです。冷蔵庫に保存すれば約1週間持ちます。

「お米のヨーグルト」で健康に!

ミキはその栄養価の高さと、酸味から「お米のヨーグルト」とも呼ばれ注目されています。まだまだ科学的・医学的に研究した事例は少ないですが、乳酸菌が豊富にふくまれているので、便秘解消などお腹の健康に効果的という情報もあるようです。

最近は甘酒ブームもあり、自宅で手作りしている人もいると思います。そういった人ならばミキも作りやすいかもしれません。ミキは飲む以外でも、ヨーグルトとまぜたり、スムージーを作るときに一緒にかきまぜるなどして、さまざまにアレンジできます。ぜひ手作りに挑戦し、伝統的な味わいと乳酸菌のパワーを体験してみましょう!

【参考】
「からだにおいしい発酵生活」(宝島社)
米のヨーグルト!発酵飲料「奄美のミキ」を飲んでみよう
奄美大島の伝統飲料「ミキ」の分析
あまみ大島観光物産連盟運営 のんびり奄美 ミキ
琉球地域の伝統飲料「ミキ(神酒)」の発酵に関わる微生物の特性

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