なぜ赤ちゃんのうんちは酸っぱい臭いがするの?

2017.09.15

赤ちゃんが母乳やミルクを飲み始めてしばらくすると、うんちが酸っぱい臭いに変わってきます。独特の臭いなので、「どこか調子が悪いのでは?」と心配になる方もいるかもしれません。

でも、それは授乳期の赤ちゃんにはよくあることで、基本的には安心していいことなのです。しかし、気になる方も多いでしょう。ここでは赤ちゃんのうんちがなぜ酸っぱい臭いがするのかを解説します。

赤ちゃんのうんちが酸っぱい臭いのする理由

なぜ赤ちゃんのうんちは酸っぱいにおいがするのでしょうか。その秘密は授乳期の赤ちゃんだけの「特別な腸内環境」にあります。

うんちの臭いは腸内細菌の働きに影響を受けます。うんちに甘酸っぱいヨーグルトのような臭いを感じたことはありませんか? 実はその臭い、腸内にビフィズス菌や乳酸菌などの有用菌がたくさんいる証拠だといわれています。

母乳やミルクだけを飲んでいる頃の赤ちゃんの腸内細菌は、そのほとんどを有用菌のビフィズス菌が占めています。そのため酸臭の強いうんちをするのです。

また白いブツブツがうんちに混じっている場合もあるかと思いますが、それは乳脂肪の固まりやカルシウムで、腸で吸収しきれなかったために排泄されたものです。消化不良ではありませんので安心してください。

腐った感じの酸臭がした場合は要注意!

実は、赤ちゃんのうんちの酸臭には2通りあり、ひとつは先ほど紹介した甘酸っぱいような臭いで、もうひとつは鼻をつくような腐った感じの酸臭です。どちらも酸っぱいにおいですが、それぞれの臭いには微妙な違があります。

甘酸っぱい臭いとは明らかに違う、鼻をつくような腐った感じの酸っぱい臭いとともに、下痢をしているときは、かぜやその他の感染症などが疑われます。

白っぽく水状の便になり、下痢を繰り返すなど、明らかにいつもと違う様子があれば、早めに小児科を受診して医師に相談してみましょう。

赤ちゃんの腸内環境

うんちが酸っぱい臭いなのは、授乳期の赤ちゃん特有のものです。では、生まれてから離乳期を経て、大人と同じ食事をとるようになるまで、赤ちゃんの腸内環境はどのように変わっていくのでしょうか。その変化を解説していきましょう。

・授乳期の腸内細菌の約90パーセントはビフィズス菌

お母さんのお腹の中にいるときから生まれてすぐの赤ちゃんの腸内は、ほとんど無菌といわれています。授乳が始まり、生後2~3日たつと腸内でビフィズス菌が増えてきます。

なんと、母乳やミルクだけを飲んでいる時期の赤ちゃんの腸内細菌は、約90パーセントが有用菌のビフィズス菌といわれており、この時期の赤ちゃんのうんちは酸っぱい臭いがします。

ビフィズス菌が増える理由は、まだ詳しく解明されていませんが、母乳や乳児用粉ミルクに含まれる乳糖がビフィズス菌をふやしているのではないかといわれているようです。

・離乳食が始まると有用菌が減り有害菌が増える

生後5~6カ月ごろになり、離乳期になると、ビフィズス菌の割合は減り、大腸菌などの、有害菌が増えていきます。

離乳期をへて、大人と同じ食事をとるようになると有害菌はさらに増え、腸内細菌も大人と変わらないようになっていくそうです。ビフィズス菌が減り、有害菌が増えるとうんちの臭いも大人のようになります。

赤ちゃんのうんちは健康状態のバロメーターです。硬さや色を観察するとともに、臭いの変化にも気をつけて、体調やお腹の状態を知る手がかりにしてください。

また、欧米の実験では、母親と乳児の便を調査した結果、4分の3に共通の菌が存在したというデータもあります。このような結果になったのは、産道でママの菌を受け継ぐという説や、ママの母乳の影響を受けるという説もありますので、赤ちゃんだけではなく、ママの腸内環境も整えておきたいところですね。

(文/山田由紀子)

【参考】
ウンチから腸内環境がわかる!
赤ちゃん相談室 うんちの気がかり
腸内環境は赤ちゃんのうちに決まるってホント?
便秘下痢対策①ビフィズス菌を増やす

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