ご飯あとでもお腹がなるのはなぜ?腹鳴の不思議な仕組み

2017.08.03

空腹でお腹がぐーっと鳴ることを、「腹の虫が鳴いている」などと表現します。静かな部屋で、「グーグルグル」など、お腹が鳴ると、恥ずかしさで赤面してしまいます。

でも、お腹はすいていないのに、突然グルグルとお腹が鳴り出すことはありませんか?空腹ではないのに、なぜお腹が鳴るのか。そもそもお腹はなぜ鳴るのか、その仕組みについてみていきましょう。

お腹が鳴る仕組みとは?

お腹が鳴ることは、正式名称を「腹鳴(ふくめい)」と呼びます。腹鳴の仕組みはシンプルで、お腹の中で空気(ガス)と消化液、食べたものが混ざり合い、腸の「ぜん動収縮運動」によって、かくはんされるとき、「グ〜」という音が鳴るとされます。

お腹がすいたときは「空腹時収縮」とよばれる、食事に向けて消化器官に残った食べ物を動かすため音がなり、満腹時には、食べ物を胃から腸へ送るため、ぜん動収縮運動がおき、音がなります。

お腹が鳴りやすい原因はガスにある

空腹でも満腹でも、お腹が鳴るのは消化管のぜん動収縮運動によるもの。お腹が鳴りやすくて困っている場合、それはなんらかの原因で空気(ガス)がたまりやすいことが考えられます。

ではなぜお腹にガスがたまりやすくなるのか、主な原因は3つあります。

1:呑気症(どんきしょう)

呑気症は、別名「空気嚥下症(くうきえんげしょう)」などと呼ばれる症状で、空気を通常以上に飲み込んでしまうことで、お腹にガスがたまり、腹鳴だけでなくゲップやしゃっくり、腹部膨満感やおならの症状が多くなることを指します。

特に早食いの人や、汁物や炭酸飲料を好む人は、よりたくさんの空気を無意識のうちに飲みこみやすくなります。

2:ストレス

不安や心配ごとなど、精神的ストレスが続くと、無意識のうちに空気をみこむ量が多くなることがあります。

また強い緊張があると、口の中に唾液が溜まりやすくなり、つばを飲みこむ回数が増えます。そのときに、空気を一緒に飲みこんでしまうことも、ガスの発生原因としてあげられます。

3:ガスを発生させる食品摂取

一般的におならが出やすい食品は、お腹にガスがたまる原因になります。

豆類やいも類など、でんぷん質と繊維質の多い食品は腸内ガスを発生させやすく、食べすぎると消化器官内のガスの量が増えます。

炭酸飲料やビールなど炭酸ガスが入った飲みものや、ガムなど唾液が多く出る食品も、飲みこむ際、空気を一緒に飲みこむ原因となり、腹鳴につながります。

腹鳴をへらす対処法!

普通に生活をしていたら、完全に止めることはできない腹鳴。

でも、頻繁に発生するという人は、食事や生活習慣を見直すことで、「グ〜」というお腹の叫びを減らすことができるかもしれません。

・食事はよく噛んで落ち着いて食べる

呑気症が発生原因の場合は、早食いやがぶ飲み、汁ものやめん類のすすり食べをやめると、空気を多く飲みこむことを防げます。

食べ物を口に入れたら、いったんお箸を置いてゆっくり噛むように。一口を味わい、落ち着いて食べる習慣を心がけましょう。

・ストレスを感じたら深呼吸でリラックス

ストレスによって必要以上に緊張が続くと、無意識のうちに食事や会話で空気を多量に飲みこんでしまいます。

呼吸が上がっていたり、緊張感の高まりを感じたら、少し肩の力を抜いて深呼吸するなど、早まった呼吸を落ち着かせ、ゆっくりとした呼吸を意識しましょう。

・豆類やいも類は食べすぎ注意

豆類やいも類は食物繊維が豊富なため、便秘解消や腸内環境改善に役立ちますが、食べ過ぎは腸内のガスが発生しやすくなります。

1日に食べる量の目安は、いも類ならじゃがいもは1日1個、さつまいもは半分。豆類なら1日100gが適量とされています。過剰摂取にならないよう気をつけながら、毎日摂取するようにしましょう。

・炭酸飲料やガムはひかえめに

炭酸ジュースやチューハイ、ビールやシャンパンなど、炭酸ガスを含んだ飲み物や、ガムをかむのは、腹鳴の原因になります。お腹の音が気になるときは、とり過ぎないように注意しましょう。

お腹が鳴るのは、消化器官が働いてくれている証拠。しかし、大切な場面での腹鳴を避けたいなら、日々の生活を振り返ることも大切です。

消化器官をきちんと働かせるためには、今回ご紹介したことを始め、腸内環境を日頃から整えておくことも大切です。

腹鳴はお腹からの挨拶。ぜひご自身の調子を観察し、正しい生活習慣を心がけましょう。

【参考】
膨満感とともにお腹が鳴るのはなぜ?腹鳴のメカニズムと対処法
町医者「家庭の医学」腹部膨満感、腹鳴
いも・くり・かぼちゃの太らない食べ方
健康日本21目標値一覧 厚生労働省

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