オナラが臭くなる原因から大腸ガンのことまで知りたい『誰にも聞けないウンチの話』【書籍紹介】

2017.07.28

聞きづらいウンチの話を答えてくれる本

体のために大切だとわかってはいるものの、なかなか人と話題にしづらい「排便」のこと。そのお悩みを解決しようと書かれた本が、『誰にも聞けないウンチの話』(文芸社)です。

ブックレビュー「誰にも聞けないウンチの話」

著者の押谷伸英先生は、現役のお医者さん。医師の視点で、排便の仕組みから大腸の検査・病気まで幅広く説明されています。その中から、ウンチの基本・どんなときに下痢が出るのか、乳酸菌に関することを紹介します。

ウンチの色はどうして変わる?

ウンチは、食べ物のカスや腸内の古くなった細胞や腸内細菌でできているそう。ウンチの色は、胆汁に含まれるビリルビンという色素によるもの。胆汁は消化管内の環境によって変わるため、何を食べたかによってウンチの色は変化します。

たとえば有用菌が多いとき、腸内は弱酸性となるためウンチは黄色っぽくなります。一方、油っこい食事をした場合は腸内環境がアルカリ性となり、ウンチの色は深緑色や黒ずんだ茶褐色となるそうです。

下痢の原因はさまざま

下痢は、ウンチに含まれる水分量が異常に増える状態をさします。通常のウンチは70%〜80%が水分で、水分量がその基準を超えると軟便になります。水のような下痢のときは、90%以上が水分となっているそうです。

下痢には、さまざまな原因があるそうです。身近な原因が、食べ過ぎです。脂肪分の多い食事・アルコールの飲み過ぎは下痢につながりやすいとされています。

なかでも、東洋人に多いのが乳糖不耐性による下痢なのだとか。乳糖とは牛乳に含まれる物質ですが、東洋人は遺伝的に乳糖を分解する酵素の働きが弱く、下痢を起こしやすいのだそう。牛乳を飲むと下痢をしやすいという方は、このパターンかもしれません。

そして、ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス感染による急性の下痢症状。これらのウイルスに対する薬はまだなく、かかってしまったら水分やミネラル・栄養を取り入れつつウイルスが体から出ていくのを待つ方法しかないとのこと。

また、食中毒と呼ばれる細菌感染による腸炎からの下痢もあります。カンピロバクターやサルモネラ、大腸菌・腸炎ビブリオなどが原因にあげられます。生食や調理の時は十分に気をつけるようにしましょう。

下痢のときは、まず「何を食べたか?」を見直すと原因がわかりそうですね。本著では、病気によるものや旅行先でかかりやすい下痢についても紹介されています。

臭いオナラは腸内細菌が関係している

人の腸内には、有用菌、有害菌を含む500種類以上もの細菌がいるといわれています。

<引用>
乳酸菌やビフィズス菌は腸内細菌叢の一部です。最近はこれらを含めて人(宿主)に保健効果を示す微生物を”プロバイオティクス”といいます。プロバイオティクスは人の正常な腸内細菌叢の維持と調節に重要な働きをし、腸内環境を整えます。<引用>『誰にも聞けないウンチの話』(文芸社)P90

オナラのにおいは、腸内細菌により腐敗・発酵した腸の内容物によるものが主とみられています。ブドウ球菌やウェルシュ菌などの有害菌が増えると、悪臭の元となるガスがたくさん作られ、臭いオナラとなるそう。一方、有用菌である乳酸菌やビフィズス菌などが増えるとオナラの臭いは薄くなるとのことです。

また、プロバイオティクスを腸内で増やす食品を、”プレバイオティクス”と呼びます。オリゴ糖やビール酵母製剤などがあたります。ヨーグルトを選ぶときの参考にするのもよさそうですね。

ウンチや大腸のことを理解し、ヘルスチェックにつなげよう

ご紹介した内容のほかにも、「大腸の検査って怖くない?」「大腸の病気トップ6」「大腸癌にならないためには」と、専門的で気になる話題が書かれています。

まずは毎日のウンチに気を配り、自分の健康について考えるきっかけとして読んでみてはいかがでしょうか。

pagetop