赤ちゃんの腸内はどうなってる?ママの食べ物が腸内環境に影響も

2017.07.28

私たちの腸内には数100~1000種類、数100兆個の腸内細菌が生息しています。腸内細菌がバランスよく保たれることで、消化吸収や排泄が正常におこなわれ、免疫力が保たれ、病気などの予防にもつながります。

しかし、生まれたばかりの赤ちゃんの腸内には腸内細菌は存在しません。では、多くの腸内細菌は、一体どこからやってくるのでしょうか。

赤ちゃんの腸内環境はこうしてできあがる!

お母さんのお腹の中にいるとき、赤ちゃんの腸内は無菌といわれています。産道と膣を通る際に母親の細菌を取り込んだり、産後に空気中やまわりの大人達に付着している細菌などを取り込むと考えられています。

そのため誕生後すぐは、大腸菌やストレプトコッカスのような酸素を好む細菌が多くなるといいます。

母乳やミルクを飲みはじめると、腸内細菌の数は急激に増え、生後3か月ころまでは、ビフィズス菌がもっとも多い状態が続きます。そのため、この時期の赤ちゃんのうんちはヨーグルトのようなすっぱいにおいがして、大人のように臭うことはありません。

赤ちゃんのうんち、安心して良い色

赤ちゃんの腸内環境は、大人とは異なるため、うんちの色や形も大人とは違っています。まずは、安心して良いうんちの色や形状を覚えておきましょう。

・黒っぽいうんち

生まれたての赤ちゃんは「胎便」とよばれる、ドロっとした黒っぽいうんちを出します。胎便は、お腹の中で飲んだ羊水や腸液が便となって出てくるものです。生まれた直後から生後1日目までに出る黒っぽいうんちは、正常なものです。

・黄色〜茶色のうんち

母乳やミルクを飲むようになると、だんだんと淡い黄色から鮮やかな黄色のうんちが出ます。時には緑色っぽいうんちをすることもありますが、うんちが腸内で酸化することで起こるもので、問題はありません。
うんちのにおいは無臭かやや酸味を感じる程度です。生後1~2か月の頃は、水っぽいうんちを回数多くしますが、だんだんと柔らかいうんちになり、回数も減ってきます。
離乳食がはじまると、うんちの色は黄土色から茶色っぽくなり、色もにおいも大人に近くなってきます。

赤ちゃんのうんち、危険な色

いつもとは違う色のうんちがオムツについていたら、体調を崩していたり、思わぬ病気にかかっているかもしれません。注意して確認しましょう。

・生まれてしばらくたってからの黒いうんち

胎便以外の、黒いうんちが出たときは、要注意です。大腸の奥で出血し、便に血液が混ざると、うんちとして排泄されたとき、血液はどす黒くなり、黒いうんちとして出てくる可能性があります。

・赤いうんち

赤い血がついたうんちは、腸や肛門に近い部分での出血が疑われます。サルモネラ菌や病原性大腸菌、O-157など、細菌性の胃腸炎を起こしていたり、「腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)」という病気の可能性もありそうです。
また赤ちゃんも便秘や痔になることがあります。硬いうんちと合わせて血が出ているようなら、肛門が切れて出血をしている場合もあります。

・白いうんち

うんちは本来、肝臓から出る胆汁が混ざることで本来の色に変化します。しかしなんらかの原因で胆汁がうまく出ないと、うんちは白っぽくなることがあります。冬であれば、ロタウィルスの感染なども疑ってみましょう。ロタウィルスは便の異常だけでなく、おう吐や発熱をともない、脱水症状を起こしやすいのが特徴です。より恐ろしいのは、先天性胆道閉鎖症です。生まれて間もない赤ちゃんに発症する肝臓および胆管の病気で、生後2か月までの発見が必要とされています。

おむつ替えをするときは、うんちの色やにおいを、健康のバロメーターとしてよく観察し、明らかにいつもと違う色のうんちが出た場合は、小児科を受診ましょう。

うんちから異常を発見する場合に注意したいのが、離乳食がはじまると、食べたものによっては、うんちが一時的に緑や赤などの色になることがあり得ることです。

たとえばキウイを食したあとは、うんちは緑色に変化することがあります。これは、異常ではなく、食べ物がうまく消化できずにそのまま出てくることで起こります。この場合は、心配することはありません。

赤ちゃんの腸内環境を良いものにするには、妊娠中のママの食事も大切です。妊娠や授乳中の高脂肪食や腸内環境の乱れは、赤ちゃんの腸内細菌形成や脳の発達に影響することがわかってきました。

赤ちゃんの健やかな成長のために、妊娠中から栄養バランスの良い食事をとり、腸内環境を整えることを心がけましょう。

(文/山田由紀子)

【参考】
妊娠中の食事が新生児の腸内細菌に影響する
赤ちゃんのうんちの色はどんな色? 健康な色とそうでない色とは | 子育てラボ
赤ちゃんのうんちで健康チェック |ベビータウン

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