「女子トイレ研究室」6月 勉強会レポート その2:女性のからだと生理と子宮頸がん

2017.07.18

イベントの前半では、子宮頸がんと検診の大切や、女性のからだを取り巻く時代の変化と諸外国との違いについて教えていただきました。後半では、前半に引き続き一般社団法人シンクパール代表理事・難波美智代さんに、参加者からの質問にお答えいただきました。

「子宮頸がん」について広く知ってもらう秘けつとは!? (Q.参加者、A.難波美智代さん)

「女子トイレ研究室」6月 勉強会レポート

Q.子宮頸がんや検診について興味がない人に知ってもらうカギはなんですか?

A. 私も皆さんに教えてほしいくらいです(笑)。たとえば、20代くらいだと、自分はまだ
まだ元気だと思ってしまいがち。子宮頸がんの知識を得たり、検診を受けたりするよりも“かわいくなりたい”“おしゃれしたい!”という気持ちを優先してしまうのはしょうがないと思うんです。

例えば、全国から集まる「ミス・ユニバース・ジャパン」や「ミス日本酒」といった発信力のある同世代の女性たちに本日お話したものと同じ内容を講義して、彼女たちから若い世代に発信してもらうことです。認知を広めるうえで最も重要なことは“教育”だと思うのですが、現状この分野について仕組みがありません。なので、そういった環境を整える働きかけもしています。

Q.男性、特にパートナーに「子宮頸がん」について理解してもらうにはどうしたらいいですか?

A. 正直、パートナーに直接「子宮頸がん」について語るのって難しいですよね。そんなときは、私たちの活動や講義内容をうまく利用してほしいです。

シンクパールでは、大学生を中心とした20代~30代前半の男性にも活動に参加してもらい、社会連携の体験を通して、彼らから「子宮頸がん」についての情報を発信してもらう取り組みを始めようしています。
同時に、企業のトップの方に「女性の病気」がどれだけ経営に影響を与えるか理解してもらい、“女性の健康宣言”をうたってもらう活動もスタートします。

Q.数年前に「子宮頸がん予防ワクチン」の副反応についてニュースになりましたが、どう思われますか?

A. シンクパールは、医療者組織ではないので、ワクチンの推進について「賛成」か「反対」か対峙するようなことはせず、生活者や患者目線の中立の立場をとっています。今はワクチンを接種するのも不安だし、接種しないのも不安ですよね。そこで、先日「なるべく早くワクチン接種に対して、国としての立場をはっきりしてほしい」というような要望を厚生労働省にお伝えしました。

ワクチンは薬なので、副反応が出てしまうことは一部仕方のないこと。そこを国民のみなさんがどう理解するか、どう選択していくのかやはりここでも“教育”が必要だと思っています。

Q.「女性のからだの仕組み、女性特有の病気」について知りたいという男性もいるものの、女性側が壁を作っているような気がします。どう思いますか?

A. 自分のからだのこと、特に生理について男性に話すのはやっぱり恥ずかしいです
よね。でも何も自分自身のことを話す必要はありません。一般知識として説明することで、女性のからだの仕組みや生理中に起こる体調・心の変化を男性にも知ってもらえればいい。そうすれば、職場の男性側も仕事がやりやすくなるし、業務もスムーズに進みますよね。

でも、こういった配慮を男性側の主観で発信するとセクハラと受け取られる可能性もあるとの指摘があります。生理や女性の病気について企業がルールとして整えることができれば、社内の風土づくりを進めやすくなると思っています。

若い世代の女性たちに輝いて欲しい!

「女子トイレ研究室」6月 勉強会レポート

Q.初潮年齢が下がってきていますが、心はまだ子どもの女の子にはどう教育したらいいでしょうか?

A. シンクパールでも過去に何度か10代の女の子とそのお母さんを対象にした親子イベントを開催したことがあります。

私が理想的だと思うのは、初潮が始まったときに“婦人科デビュー”すること。ただ、すべての親子ができるかというと正直難しいので、正しい情報が掲載されているメディアを親子で共有することをおすすめします。今後は、保健室の先生と地域の婦人科医とが連携できるような環境も整えていきたいですね。

年に1回の“バースデー検診”をお忘れなく! そして次回は…

笑いを交えながらリアルな内容をお話してくださった難波さん。参加者のみなさんも楽しそうに意見を交換していました。

「女子トイレ研究室」6月 勉強会レポート

イベントの最後は本日の感想を“ポエム”にして発表。「生理は月に1回、自分のからだと向き合うチャンス」「知識をつければ、自分のからだも大切にできる」など、さまざまな意見が出ました。初めは「子宮頸がん」についてよく知らなかった方も、イベントの最後には検診の大切さを感じていたようです。

子宮頸がん検診は未来の自分へのプレゼント。毎月訪れる生理の変化を観察し、毎年検診を受けて、自分自身そして家族やパートナーとの明るい未来を描きましょう。

次回のイベントは2017年7月22日(土)に開催予定。「発酵食ってからだにいいの?」をテーマに、発酵生活研究家の栗生隆子さんにお話しいただきます。発酵の魅力について知りたい方は、ぜひご参加ください!

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